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知らぬ間に家族に命の危機が!?レジオネラ菌による症状とは?

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ニュースや新聞を見ていると、
「レジオネラ」という見慣れない細菌の名前が
書いてあることがあります。

報道されるほど危険な菌なのかと
不安に感じる方もいますよね。

中には公衆浴場が営業停止になってしまうケースもあり、
レジオネラは怖いものというイメージが
より一層強くなってきてしまいます。

そこで今回はレジオネラ症の症状と、
レジオネラにかからないための注意点について
いくつかご紹介いたします。

命の危機もあるレジオネラ症とは?

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レジオネラによる症状には
大きく分けて2つあります。

1つはポンティアックというもので、
発熱や咳、筋肉痛といった
インフルエンザに似ている症状を呈してきます。

こちらは
一過性(症状が一定期間のみで無くなる)のものです。

もう1つは肺炎型と呼ばれるもので、
レジオネラ肺炎と言われます。

レジオネラ肺炎は重症化しやすく、
適切な治療がされないと
急速に悪化し致命率も高い感染症です。

レジオネラ肺炎の症状としては
発熱や咳、全身倦怠感など肺炎の症状に加え、
通常肺炎では脈拍数が増加するところ、
レジオネラ肺炎では比較的減少してきます。

他にも精神神経症状など
多彩な全身症状が出現してきます。

また、レジオネラ菌
免疫能が低下あるいは弱い人に感染しやすいです。

具体的には高齢者や
なにかしらの感染症にかかっている人です。

ですが、健康な人にも感染、発症することがあり
病院の内外を問わず肺炎の原因となっている細菌です。

さらにレジオネラ症は
法律で4類感染症に分類されており、
診断した医師は直ちに保健所に届け出を
することになっています。

このように国が定めているということは
それだけ注意が必要な感染症ということになります。

治療はレジオネラ菌をターゲットとした
抗菌薬(抗生物質)を使用されますが、
薬剤に耐性ができないように
複数の抗菌薬を併用するのが一般的になっています。

レジオネラ症はどのように感染するの?

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レジオネラの感染経路についてですが、
基本的にレジオネラ菌を含んでいる水を
誤嚥(胃ではなく肺へ飲み込んでしまう)する
金を含む霧を吸入することで感染します。

ヒトからヒトへの感染は
今のところ確認されていません。

レジオネラ菌
温泉やお風呂のお湯の温度(40度前後)で
最も活発に増殖するので、
消毒がされていない温泉や循環式の温泉、
お風呂などでの感染が問題となります。

また、集合住宅では
給水・給湯設備、冷却塔水などでも
レジオネラ菌が増殖する温床となることが多いです。

一般的な家庭でも
加湿器からの霧によって感染することがあります。

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温泉や家庭の風呂での対策は?

温泉だけではなく自宅でも感染するのなら
お風呂に入れないのでは?
と疑問に思われた方もいるでしょう。

ですが、レジオネラ症のことを知らずに
毎日湯船に浸かっていても
発症していない人が大多数ですよね。

すなわち、それほど神経質にならなくても
健康であればレジオネラ肺炎といった
激烈な症状が現れることはありません。

それでも先ほど書いたように
高齢者など免疫力の弱い方がいる家庭では
少し神経質なくらいが他の感染症も予防できるので、
温泉や家庭でのレジオネラ対策についてお話します。

まず、温泉での対策です。

レジオネラ菌を含む水滴が肺に行くことで
感染してしまうので、
息をしないのが最も効果のある対策ですが、
さすがにこれでは温泉どころではなくなってしまいます。

そうなると、お湯を循環させていない温泉浴場や
消毒をしっかりと行っている浴場を調べて行く
というのが温泉における
現実的なレジオネラ対策になってきます。

続いて家庭でできる対策になりますが、
レジオネラ菌は自然界に広く存在していて、
周囲の環境から完全に排除することは
ほぼ100%不可能なことです。

ですので、
家庭でレジオネラ症を予防するには
増殖を防ぐことが重要です。

一般的に細菌の感染症は菌の種類で変わりますが、
ある一定の数の細菌が感染しないと発症することはなく、
数個の細菌を取り込んだくらいでは
ヒトの身体に大きな影響はほとんどありません。

この面から見ると
家庭で必要なのは感染源になるものを
清潔に保つことということになります。

具体的には、
湯船のお湯を毎日取り替えることや
浴室の清掃をこまめに行うこと、
湯船に入る前にはしっかりと体を洗うことが重要です。

また、加湿器からの感染もありえるので
そちらについても紹介いたします。

お風呂などと同様、
水をためておくタンクの管理が不十分だと
レジオネラ菌が増殖してしまうので、
定期的に掃除するようにしましょう。

加湿器を長期間使用しない時は
水をしっかり切ってから保管するようにしてください。

まとめ

レジオネラ菌はきちんと対策をすれば
そこまで恐れる必要のないものだということが
分かっていただけたのではないでしょうか。

重症な肺炎型にかかってしまった場合は
早急な対応が必要となりますが、
この記事で上げたような温泉に行く際の注意や
ご家庭での対策をしっかりとやっていただければ
そもそも感染することを十分に防ぐことができます。

せっかくリラックスするためのお風呂で
ピリピリする必要の無いように
是非実践してみてください。

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