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命の危機もあるデング熱の予防法は?その症状や感染経路は?

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毎年、夏になると悩まされる “蚊”
蚊を見ただけで、「夏だなぁ」と感じますよね。

今までは、“刺されるとかゆい“ とか
“夜中、耳元でうるさい” とか
その程度の認識でした。

しかし、2014年の夏
蚊を媒体とする感染症であるデング熱
戦後初めて日本で症例が確認され
いっきに “蚊” に対する危険意識が高まりました。

日本人の私たちにとって
そこまで危険視されていなかった蚊ですが
実は、世界では様々な病気の感染媒体として
認識されています。

有名な感染症の「マラリア」や「黄熱」も
蚊を媒体とした病気なのです。

これらの感染症はなんとなく
“海の向こう“ の病気のようで
日本人にはあまり馴染みはありません。

ですが、今では日本も例外ではなくなってしまいました。

今回はそのデング熱について
紹介いたします。

デング熱の症状とは?死亡する例は?

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デング熱の主な症状は
・38~40度の高熱
・頭痛
・結膜充血
が初期症状として見られます。

さらに悪化すると
・関節痛
・筋肉痛
・全身倦怠感

そして、発症して3~4日後には
胸部辺りから、はしかのような発疹ができ
顔や腕、脚にも広がります。

デング熱にかかると
およそ7日間この症状が続きます。

特異的な治療法はないため
解熱剤などで治療を行います。

デング熱の発症の割合は2割程度なので
刺されたからといって、
全員が発症するわけではありません。

ですが、発症する人としない人がいる理由は
未だに謎のままです。

一度デング熱にかかった人が
もう一度発症したときに
“デング出血熱” というものにかかります。

デング熱の原因となるウイルスは
複数あります。

一度目と違うウイルスに感染した場合
肝臓がはれたり、鼻血・吐血・血尿・下血といった
出血傾向があります。

重症化した場合、
血圧の低下によりショック状態に陥ります。

一度の感染では重症化することもほとんどなく
重症化する割合は5%
致死率は1%未満といわれています。

ですが、もし再感染してしまった場合
その致死率は10~20%
急激に危険度が増します。

日本での死亡例は
2016年に一件。

フィリピンに滞在歴のある女性が
デング出血熱と診断され、亡くなりました。

デング熱の感染経路や潜伏期間は?

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デング熱に感染してから発症までの
潜伏期間は2~15日と言われていますが
ほとんどが3~7日です。

感染経路は
ヒトスジシマカ」という蚊です。

輸血や血液製剤、臓器移植をしない限り
人から人へは感染しません。
また、蚊から蚊への感染もありません。

デングウイルスを持った蚊に刺されたヒトが
デング熱を発症し
さらに、そのヒトを刺した蚊が
また別のヒトを刺すことによって
感染が拡大していくのです。

もともと、デング熱の流行地は
東南アジア・南アジア・中南米・アフリカです。

それらの国を旅行している間に感染し
日本に帰国後、発症するという例が増加しています。

ヒトスジシマカは “やぶ蚊” とも呼ばれていて
北海道と青森を除いて全国に生息しています。

体長はおよそ4.5ミリ
黒と白の縞模様が特徴です。
活動時期は5~10月。

デングウイルスは蚊の唾液に含まれています。
蚊は、人から血を吸う時に唾液を注入します。

これは、蚊の唾液には
血液が固まらないようにする成分が含まれており、
それにより、蚊は時間をかけて血を吸うことができます。

刺された後にかゆくなるのも、
この唾液が原因です。

蚊が、唾液を注入する際に
デングウイルスも一緒に体内に入ってしまうのです。

デング熱の予防法は?予防接種はあるの?

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予防接種のない感染症として
問題視されていましたが
2015年末から2016年初めにかけて
フランスの製薬会社サノフィ・パスツール
「Dengvaxia」というワクチンを開発し
いくつかの国で承認登録されました。

ワクチンが開発されましたが
現時点で日本では承認されておりません。

最も効果的な予防法は

・感染媒体である “蚊” を除去すること

・蚊に刺されないようにすること

です。

蚊の幼虫は、森や田んぼだけでなく
水の溜まっているところで繁殖します。

梅雨の季節、雨が降った後
植木鉢の受け皿や空き缶や古タイヤなどに
水が溜まったままにしておくと
そこを住処にし、繁殖してしまいます。

デング熱ウイルスを持った
メスのヒトスジシマカが卵を産んで
それが孵って成虫になっても
その新しいヒトスジシマカには
ウイルスは遺伝しません。

ですが、生まれながらに感染源ではなくても
媒体となる可能性は十分にあるわけですから
蚊の発生を抑えなければいけません。

 

水が溜まりやすいところは
こまめにチェックして
放置しないように心がけましょう。

また、夏になると公園や河原キャンプ場などで
アウトドアを楽しむ人が多くいますよね。

このような場所は蚊が多いので
暑いですが、できるだけ
長袖長ズボンを着用することをオススメします。

虫よけスプレーや、蚊取り線香なども
効果があるので使用しましょう。

蚊は、体温が高い人や
汗をかいている人を好みます。

汗をかいたらシャワーを浴びたり
外出先では汗拭きシートを使うなどして
清潔に保ちましょう。

特に子供は体温が高いので
気を付けて下さい。

予防するといっても、
「寝ている時に刺されたらどうしようもない」
と思いますよね。

ですが、
ヒトスジシマカが活発に行動するのは日中の野外です。

夜中、耳元で飛んでいたり、刺してくる蚊は
アカイエカという別の種類なので
デング熱の心配はいりません。

これなら少しは安心して眠れますね!
鬱陶しいのは変わらないですが(苦笑

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日本でのこれまでの感染例やその際にとられた対策は?

日本で最初にデング熱が騒がれたのは
2014年夏の東京、代々木公園での発生です。

海外で蚊に刺され、感染した人が
代々木公園にいる蚊に刺され
その蚊が媒体となり、感染が拡大しました。

そのため、一時的に立ち入り禁止にし、
蚊の駆除を行いました。

さらに、翌年の蚊の発生を防ぐため、
成虫が卵を産む9~10月に薬剤を散布し
冬を越し5月に孵化する蚊の抑制も行いました。。

蚊が発生してから駆除するよりも
効果てきめんだったようです。

2017年に入ってからは
東京世田谷区で報道がありました。

こちらも同じく、海外から帰国後
デング熱を発症した患者が
蚊に刺されたというケースです。

これにより、世田谷区は
蚊の駆除作業を開始し
薬剤を散布しています。

また、厚生労働省は住民に
肌の露出を避けるように
注意を呼び掛けています。

まとめ

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デング熱のニュースをよく耳にするようになりましたが
夏になれば当たり前のようにいる “蚊” です。

なかなか危機感が持てない
という人も多いでしょう。

ですが、確実に感染者は増えていて
それに伴い、再感染しデング出血熱の危険性がある人も
増えているということです。

また、蚊の見た目からは
ウイルスを持っているかどうか
判断できません。

夏は蚊に刺される要素が揃っています。

デング熱に感染しないためにも
また、自分が感染源にならないためにも
できる予防はしっかりとして外出しましょう。

こちらのURLも参考になります。

www.mhlw.go.jp



一度目を通しておくと正しい情報を把握して
余計な不安を感じないようにしましょう。

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