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小学生でもわかる!トランプ大統領のアメリカがパリ協定脱退の影響は?

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つい先日
トランプ大統領がパリ協定からの脱退を表明しましたが

アメリカ内外から大ブーイングを浴びています。

トランプ大統領としては大統領選時から主張していた
パリ協定の脱退を公約通り進めたわけだったのですが……

この件について紹介いたします。

そもそもパリ協定の内容とは?

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ものすごーく平たく言いますと
パリ協定とは

このままでは地球は二酸化炭素が増えまくったことで
地球温暖化が進みまくってしまうので
みんなで二酸化炭素をあんまり出さないように
努力をしていきましょう!

という取り決めです。


この協定の何がすごかったかというと

地球上の半分以上の国といっていい
約110もの国(と地域)が参加したということです。

ちなみに「パリ協定」と言われているのは
その名の通りパリにて採択されたものからです。

2015年12月のことでした。


日本に住んでいれば
一度は聞いたことがあるかもしれませんが

1997年に京都にて採択された京都議定書なる
温暖化防止のための取り決めがあったのですが

こちらはあくまで先進国の中だけの取り決めであり
これからどんどん二酸化炭素排出量を増やすであろう
中国を始めとする発展途上国は含まれておりませんでした。


しかし、このパリ協定は発展途上国を含む
地球上の様々な国が参加しているわけです。

それぞれの国の目標値が自主申告制で妥当性に欠けることや
もし達成できなかったときのペナルティも特にないこと

つまり自分で目標を設定できるし
サボったりしてもお咎めなし

という緩さに、
その効果を疑問視する向きもありますが

たとえそうであっても

世界中の国で二酸化炭素を減らす努力をしていこうと
足並みを揃えたことがすばらしく

パリ協定の意義深いところでした。


それが、今回のアメリカの脱退によって
大きく傷つけられてしまったわけです……

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トランプ大統領のアメリカがパリ協定を脱退して日本にどんな影響が?

日米同盟の見直しやTPP脱退とは違い
アメリカがパリ協定を脱退することでの
日本に対する直接的な影響は
目先のところではほぼありません。

アメリカが脱退しようとしなかろうと
日本は日本で設定した目標を
達成するために努力するだけであり
それに対して世界の国々が
賛辞を贈ることも批判をすることもありません。


ただ、アメリカがパリ協定を脱退することにより
世界規模で国家間の地殻変動を誘発し
全世界に多大な影響を与えつつ
それがやがて日本に返ってくることにはなります。


地球温暖化を考える上で慎重に考えねばならない点として
先進国と発展途上国の立場の違いというものがあります。


発展途上国としては

先進国は自分たちはさんざん二酸化炭素を出しまくって
そのおかげで発展したくせに

いざこっちが発展しようとしたときに
そこにイチャモンつけるなんて不公平じゃないか

という思いが常にあります。

発展途上国としては先進国がそうしたように
自分たちも二酸化炭素をジャンジャン出して
経済発展をしていたいわけです。


それは先進国だって当然気持ちは理解できます。

同時にもちろん発展途上国の方も
地球の温暖化が進んで南極の氷が溶けて水面が上がり
そして異常気象がどんどん発生して……

みたいな地球の未来を良しとしているわけではありません。


ということで

このパリ協定でも当たり前のように
先進国の方がある程度
発展途上国に譲歩するような内容になっており

たとえば

発展途上国への温暖化対策として
「緑の気候基金(グリーン・クライメート・ファンド)」
という基金に先進国はお金を出すことが決まっており
アメリカについては30億ドルの拠出が決まっているのですが

トランプ大統領はこれが不公平であると訴えて、
脱退を表明したわけです。

そんなカネがあるなら、
アメリカ国民の困った人たちのために使いたい、
というわけです。

さすが「アメリカファースト」を謳うトランプ大統領ですね(笑)


で、そんなトランプ大統領の判断が
世界では大バッシングを受けているわけですが


そりゃそうですよね(笑)


全人類に関わる重要な問題に対して
それぞれの国がいろんな主張がありつつも
それを飲み込んで地球の未来のためにと
110もの国(と地域)で合意したわけで

それをいきなり登場したよく事情をしらないヤツが
横からぶっくら返しちゃったわけで(笑)

そりゃムカつくわけじゃないですか(笑)

……似たような話が今まさに
東京都でも起こってると思うのですが、さておき(笑)


そんな「アメリカファースト」の判断をしたトランプ大統領ですが
アメリカ内では喝采を浴びているのかというと

そういうことはなく……

この決定にはアメリカ内でも
ものすごい批判が集まっています。


というのも

トランプ大統領の主張では
温暖化対策と称して石炭産業の縮小が進んだことで
雇用が減ったということになっているのですが

その分環境対策分野での雇用が大きく伸び
二酸化炭素排出削減は
雇用の面でも経済発展の面でもプラス

とされています。


実際に
電気自動車製造でどんどんデカくなっている
注目の成長企業テスラ・モーターズ
トランプ大統領のこの決断に大変がっかりして

同社のCEOであるイーロン・マスクさんは
務めていた大統領諮問委員会を辞めてしまいました。

二酸化炭素を出しちゃいけないからこそ、それを背景に

これからはガソリン車じゃなくて電気自動車だ!

といった具合でどんどん大きくなっていった
テスラ・モーターズとしては
今回のトランプ大統領の決定は
経済的にもまったく理にかなっていないわけです。


テスラ・モーターズ時価総額で既にGMを超える
アメリカ最大の自動車メーカーなんですけどねぇ……


つまり、他国の信用と引き換えに経済発展ができるなら
好ましくはないけどまだマシでした。

しかし実情としては経済発展も望めない。

これからの成長分野である
環境対策に対する投資が滞ることに繋がりかねず
そうなればアメリカのこれからの経済成長にも
陰りが見えることになります。


その上、外交面でも
特にドイツなどがはっきり断言していますが

これまでの世界秩序はアメリカによって作られてきていましたが
そういった時代は終わった――と言っています。


アメリカの世界の国々に対しての信頼度、威厳、権威
そういったものが大きく傷つきました。

これはすぐに具体的な影響を
どこかに及ぼすとは言えないものの
このようなアメリカの外交上での地位低下は

相対的に中国やロシア等の国の影響力拡大を招くわけで

しかもその上、
前述の通りで経済成長にもケチのつくアメリカです。
世界秩序が大きく変わりかねないわけです。


戦後一貫して対米追従を続けてきた日本の外交が今
大きな岐路に立たされているのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今後もトランプ大統領の動きから
目が離せませんね。

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