熟年離婚を夫から切り出すケースが急増中!その背景や理由と対処法は?
近年、離婚件数は増加し続けており、
毎年約半数の夫婦が離婚という
残念な結果になっています。
しかも、50歳以上の熟年離婚の割合が
急激に増えてきています。
長年連れ添った夫婦が別れてしまうのには
どのような原因があるのでしょうか。
今回は熟年離婚の中でも
夫から切り出されるものについて
その要因と対策について
紹介いたします。
熟年離婚を夫から切り出すケースはどれほど増えてるの?
まずは本当に熟年離婚が増えているのかを
具体的に見てみましょう。
厚生労働省の調査では
1970年には50歳以上の夫婦の離婚件数は
5416件でした。
これは当時の離婚件数(10万件)から考えると
割合としては少ないですね。
しかし、平成に入った辺りから
急激に増加をはじめます。
1990年には約2万件になり、
直近の調査が行われた2013年には
6万件近くに上りました。
もちろん、離婚の総件数も増加しているものの、
30万件を下回るくらいの件数です。
割合で見てみると1970年には
総件数の5%に過ぎなかった熟年離婚が
最近では20%程度に増加してきている
ということになります。
また、10年前には熟年離婚を切り出すのは
女性が圧倒的に多く、およそ80%を数えていました。
ですが、近年は男性からの申し出が40%程度と
非常に増加してきています。
このような変化はどのような要因があるのか、
次の項で詳しく見てみることにしましょう。
熟年離婚を夫から切り出す背景や理由は?
熟年離婚を切り出すきっかけとして
最も多いのは子どもの独立だとされています。
確かに、子どもがいる間は子どもの面倒に追われ、
ある程度成長してからも進学や部活動といった面で
子どもと関わっている時間が長いです。
そのため、夫婦間のことを考える時間が
あまり確保されていないのが現状です。
すると子どもが独り立ちしたのを期に
妻に目を向ける時間が増えていきます。
老後の心配もあって奥さんに
パートを勧めたりするもいい反応がなかったり、
家にいても2人での会話が長続きしなくなるなど、
今後の生活に不安を感じて離婚を切り出す
というようなパターンが増えています。
他にも近年はコンビニエンスストアや
ロボット掃除機といった便利なものが
どんどん普及してきています。
最低限の生活なら奥さんがいなくても
十分送ることができるようになってきた
というのが夫からの離婚申し出増加に
つながっていると言えます。
さらに、子どもの独立によって
旦那に目が向くのは妻も一緒です。
つまりそれまでは気に留めなかった
夫の些細な行動が目につくようになります。
すると「〇〇して」とか、
「なんでこんなだらしないの」などと
正論ではあるものの
夫の嫌がるような言動が増えてしまいます。
男性は多くがプライドの高い人々なので、
このようにいわれてしまうと
「やってられない」と感じてしまい、
最終的に離婚を切り出すというケースもあります。
また、中には両親の面倒を見てくれない
という要因もあります。
他には、男性は意外とロマンチストな方が多いというのが
熟年離婚につながっているというケースもあります。
例として夫が「自分は孤独死するかも」と言い出した際に、
妻が無視したところ離婚を切り出されるというケースがあります。
これは本当に孤独死するというわけではなく、
夫の本心は「まだ自分に愛情があるのか?」
というところにあります。
要は奥さんのことを試しているということで、
これをあまりに適当にあしらってしまうと
「愛情がない」と受け取られて
「これ以上一緒にいても意味がない」
と判断されてしまいます。
このように、熟年離婚増加の背景には
様々な要因があります。
熟年 離婚を夫から言われない為に今から出来る対策は?
さて、熟年離婚をしてしまうと
その後は別のパートナーを見つけるのも
困難になってきますし、
それこそ孤独死の恐れがあります。
このような事態は回避しなければいけないので、
対策を立てる必要があります。
もし家事などが満足にできない夫に対して
きつく当たっているという心あたりがある場合は
単純に叱りつけるのではなく
「何をどのようにやってほしいか」を
具体的に伝えるようにすると良いでしょう。
女性の皆さんには当たり前のことでも
旦那さんにはわからないことがたくさんあります。
そのことをしっかりと理解することが重要です。
また、夫婦間の愛情が冷めてきてしまっている場合には
機会を見て2人で旅行などをしてみてはいかがでしょうか。
仕事に行って帰ってきてという
単調な毎日を過ごしている旦那さんは
家に言えることもルーチンの一つになってしまっていて
張り合いがなくなっています。
そこで非日常的なイベントを差し込むことで
旦那さんもかつて奥さんに抱いていた愛情を
思い出すきっかけになる可能性があります。
もちろん妻自身から積極的に話しかけることも重要です。
ここまで具体的な行動として書きましたが、
最も重要なことは旦那に対してパートナーとして
接していくということです。
長い夫婦生活の中で
お互いにおざなりになっている部分が
大なり小なりあるでしょう。
だから適当にあしらっても大丈夫、
ということではなく、
相手の存在を認めてこれからも
関係を続けていく意思を持って接することが重要です。
それをすることで夫から急に離婚を切り出される可能性は
無くなっていくでしょう。
もっとも、これは熟年夫婦でなくても言えることで
人間関係において重要なことですよね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
以前妻の方から熟年離婚を切り出す法が多いですが、
そのうち割合が逆転してしまうことが考えられます。
そうならないためにも日頃から
お互いに尊敬し合う関係を築いていきましょう。