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社会人は知らなきゃ赤っ恥!憲法改正の内容をわかりやすく説明すると?

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安倍首相によって、

 

2020年に到るまでを目標に
自民党として憲法改正を目指す――

このような話が出ており
昨今にわかに憲法改正に関する報道が増えております。

ここで今一度、その論点や問題点等について
紹介いたします。

憲法改正自民党が進めたがっているがどんな内容なの?

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結党以来、自民党という党は
今の日本国憲法の改正について
概ね前向きでした。

といっても

かつての自民党は派閥の力が強かったこともあり
保守的な人からかなりリベラルな人まで
多種多様な考えを持つ人が混在しており

つまり個人レベルでは憲法改正反対という人も多く
憲法改正論についてはしばらく下火でありました。


しかし、そうこうしているうちに
日本国憲法が施行されてから
70年以上が経過しました。

時代は変わり、世界情勢は変わり

作ったときには想像もしなかったような問題が
世界の至る所で、社会のあらゆるところで
起こるようになってきています。


そんな現状を受けて
いい加減日本国憲法の内容を見直そうという動きが
保守派の方で日に日に強まっていき

かつてのような力のない派閥は
安倍首相1強という状況の中で
首相の意向には逆らえず
憲法改正へと動き出しているのが現在です。


2012年の野党時代
自民党憲法改正草案を発表しているのですが

これはかなり保守派の意見を色濃く反映させたものであり
現在はここまでの主張はしておりません。

2012年の草案は
どちらかといえば革新的といわれる当時の民主党政権に対し

自民党がその対立軸をはっきりさせるべく
保守色を全面に押し出した内容にしたものだからです。


ということで
現在の自民党が目指している改正案は

ただひとつ

憲法9条自衛隊の存在を加筆して
自衛隊憲法上で認められた
違憲の可能性のまったくない組織にすること

こちらになります。

日本は軍隊保持しないって憲法で言ってるのに
軍隊持ってるじゃん。
自衛隊って軍隊でしょ?

小学生が日本国憲法について習ったときに
まず最初に疑問に思うことについて

しっかり解決させようということです。

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改正するメリットとデメリットとは?

日本国憲法が世界的に評価されていると一部で言われますが
その理由として主に9条の戦争放棄が挙げられています。

9条で戦争放棄を謳っており
そして事実70年以上戦争をしていないからすばらしい。

憲法改正をしたくない人が皆主張することであり

憲法を改正したくない人は
なによりもここを変えたくないのです。


いかに時代遅れだろうと矛盾があろうと
一度憲法改正の前例を作ってしまえば

いずれこの9条の戦争放棄も変えられてしまうのでは――

ということを
憲法改正反対派の人は恐れているわけです。


このような反対派の主張は別として
冷静に憲法改正によるデメリットを考えてみますと

中国や韓国といった
自衛隊やかつての大日本帝国軍国主義の復活に
常に神経を尖らせている隣国が

日本国内の憲法改正反対派の人々と同様に

この憲法改正がやがては戦争放棄を謳った
9条の抜本的改正に至り、
そして日本の軍国主義が復活すると考えてしまいます。

つまり

中国や韓国を刺激することになり
それがデメリットだとはいえるでしょう。

ただ、とはいえ

そのような極端な考えに至る国は他になく
アメリカ等の欧米各国では
日本が憲法改正をすることで軍国主義の復活に至る
などという極端な考えなどは持っておりません。

むしろ湾岸戦争にて9条の戦争放棄を理由に
PKOに参加しなかった日本を
当時もさんざん批判しており

そういった国からすれば
逆に評価されることにもなり
デメリットとはなりません。


で、今度は
憲法改正のメリットについてですが


前述の通り、
日本国憲法は70年以上まったく変わっておらず
世界的にも異例の憲法とされているわけですが

言うまでもなく
どんな物事も変わらずに
そのままであり続けることなどありません。


70年前にはなかったプライバシーという概念や
PC、スマートフォンといった技術
人口減少社会、高齢化社会
隣国の北朝鮮危機

そういった諸問題に対し
現在の日本国憲法
そぐわないものとなりつつあります。


建物や各種設備だって
定期的に整備、修繕をするわけですから

それと同じように
憲法についても整備を行うことは
現代を生きる日本国民にとっての
大きな利益となります。

改正を今後進めていく上での問題点とは?

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なにより問題なのは、
建設的議論にならないことです。

何事も変えるということは苦労を伴うものであり
変えずに現状維持でいることは簡単です。

だからこそ70年以上
日本国憲法は変わらなかったのですが

憲法改正に反対の人たちは
その変えないラクさを盾に
あることないこと主張して
議論を前に進めないようにしてしまっています。


議論の結果変えないことが望ましいとなれば
それはまったく問題のないことですが

そもそも変えたくない人たちからすれば
議論せずに取り合わなければ
変えられてしまう可能性などないわけで

だからまともに議論するつもりなどなく

ただ揚げ足取りのような対応で時間を稼ぎ
うやむやにするつもりでいます。


0から新しいものを作るのと違い
既にあるものを変えるということには

そういった不公平さ、不利益さが
常に付きまとうわけですが
そこは冷静に判断しなければなりません。


日本国憲法については
最終的に国民投票での過半数の賛成が
必要になります。

人それぞれの考えをお持ちと思いますが

日本国憲法を変えるにしても変えないにしても
最終的には国民投票時に自分の意思を示すとして

まずは積極的な議論、建設的な議論を
国民の立場から政治家に促し

枝葉末節な言葉遊びや実のない話で
ムダな時間や労力を使うことのないように

しっかり見張っていきたいものですね。

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