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今話題のフードバンクとは?その仕組みやメリットや問題点は?

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私はコンビニや飲食店で働いていた経験があります。

その時に感じたのはまだ食べられるのに
見た目の問題でお客様へ販売してはいけないものが
たくさんありました。

販売数を予測していてもその通りにいかず
廃棄処分しなければいけないものが多くあり、
そしてもったいないと感じました。

世界には食べ物に困っている人がたくさんいるのに
なぜこんなに廃棄しなければいけないのだろうと
初めてアルバイトをしたコンビニで感じたのを
10年以上たったいまでも覚えています。

現在、そんな食料を活かそうとする動きがあります。
それがフードバンクといわれる組織です。

今回は、そのフードバンクについて
紹介いたします。

フードバンクとは?その仕組みは?

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フードバンクとは何か知っていますか?

日本語に訳すと食料銀行です。

まだ食べられるのに様々な理由で
店頭に販売できない食品を
食べ物に困っている人へ届けよう
という社会福祉活動をする組織です。

必要なものを必要な数だけ
必要な場所へ届けます。

前述でも書きましたが、食べられるのに
処分しなければならないものがとても多い日本で
それを食べ物に困っている人の元に届ける
とても良いサービスです。

では、どのようにして
食べ物に困っている人の元に
食料を届けているのでしょうか?

それは食品製造業者や卸店、輸入業者と提携して
余っている食料を寄付してもらえるように促します。

そして宅配業者やそれをつなぐ仲介人によって
食料を必要としている児童養護施設や炊き出し、
支援施設・福祉施設、生活困窮者など
全国各地へ適当数運びます。

全ての食べ物が寄付できるわけではありません。

お弁当やサンドウィッチなど
消費期限が短く配達できないものや、
衛生上食べ残しの商品、賞味期限切れや
賞味期限の記載がないものは
安全面の問題から寄付することはできません。

缶詰やお米、調味料、パスタ、インスタント食品、
レトルト食品お菓子などが好まれます。

フードバンクのメリットや問題点は?

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日本ではまだ食べられるのに廃棄されている食べ物が
年間に500万から800万トンあります。

これを企業で廃棄する場合、
ものによって異なりますが
おおよそ1キロ100円以上かかります。

年間で約5千万円から8千万円
節約できることになります。

また食料を廃棄しなければ
CO2も排出されないため
地球温暖化をとめる助けになります。

食品援助によって食べることが保証されれば
生命維持ができ生活保護受給者や
生活困窮者らの就労支援に役立ちます。

また、支援を受ける側は食費の節約ができます。
食費が節約できれば他の事にお金を使うことができます。

食料支給が受けられなかったときに比べると
食卓が豊かになり、笑顔が増えます。
精神的にも満足感が増します。

寄付する側や受ける側、行政にとっても
それぞれメリットは多くあります。

しかしメリットがある反面問題点もあります。

例えば
トラブルがあった際の責任所在がはっきりしていません。
食品を扱う上で健康被害など
トラブルが起こる可能性があります。

万が一トラブルが起きてしまった場合、
責任は寄付した側なのかフードバンクなのか受給者なのか
見えづらいという問題があります。

他にも、大都市と地方では寄付される量が違うため
地方では寄付が中々集まりにくいという事があります。

大都市ではフードバンクの認知度が高いことや
本社が大都市に集中しているため
大都市では寄付が集まりやすくなります。

フードバンクは日本にどれくらいある?

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2002年に上智大学の留学生が
日本初のフードバンク団体を設立しました。

現在、日本にはフードバンク活動実施団体は
77団体あります。
(平成29年1月調べ)

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個人でフードバンクに協力することは出来るの?

フードバンクへは個人で寄付することができます。

お歳暮やお中元、結婚式の引き出物などで
食品をいただくことも多いと思います。

しかし、好みのものでなかったり
アレルギーなどがあり食べられないものも
中にはあったりします。

そんな時は捨てずに、寄付ができます。
月曜日から金曜日の間に届くように
指定場所へ宅配便で送ります。

しかし送料は自己負担になりますので
ご注意ください。

また賞味期限切れのものや
包装が破損しているものなど
受け付けていないものもありますので、
各団体へ問い合わせの上で
送付するようにしましょう。

近くに団体がある場合は
窓口で受け付けている場合もありますので
お近くの団体へ問い合わせをしてみてください。

www.maff.go.jp

まとめ

形の悪い食材や、食べ物に問題はないのに
包装のミスや印字ミスによって
廃棄されている食べ物は
日本にはたくさんあります。

それを捨てるのではなく、
必要としている人の元へ届ける活動を
している人がいます。

捨てるにもお金がかかりますので、
捨てずに寄付することで節約にもなります。

そしてそのことで喜んでくれる人たちが
数多くいるのです。

食品を扱う企業に勤めている場合
このような活動があることを知り寄付に協力したり、
ご自宅で眠っていて使っていない食料や
調味料がある場合は寄付を検討してみてのもよいでしょう。

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