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知らない内に著作権違反!?美術館で写真撮影OKでもSNS投稿はNG?

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美術館に入ると、
よくカメラのイラストと共に
「館内での撮影はご遠慮ください」
という注意書きをみかけます。
 
これは元々、
作品には著作権や肖像権などの権利があり、
そして美術館はそれの展示し
足を運んで見てもらうことで、
収益を得ているからです。
 
ですが、
スマホにカメラが搭載されたことや
写真撮影自体に変化が生じてきていること、
集客方法について考えられたことから、
変化が生まれて来ました。

現在では、写真撮影がOKとする美術館が
増えてきています。

美術館に行ったことをSNSに投稿しようと思う方も
いらっしゃるでしょう。

ですが、その撮った写真を
SNSで投稿しても問題ないのでしょうか。

今回は、写真撮影は大丈夫でも、
SNSへの投稿は大丈夫なのかについて、
ご紹介いたします。

美術館で写真撮影がOKになった背景は?

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海外では、写真撮影を許可している美術館が多く、
日本が厳格な状態でした。

ですが、もちろん撮影に関する規約は
存在しています。
 
海外のお話をすると、
パリにあるルーヴル美術館が有名です。

個人使用の目的であれば、
写真での撮影が許可をされています。

ホームページに掲載されている作品の写真についても、
個人使用であれば利用可能となっています。
 
日本でも、美術館によっては、
撮影許可を出しています。

そうなった背景として
外国人観光客の増加が大きな理由です。

また、作品には著作権という作った人が
その作品をどう扱うかの権利があります。

その作成者が、
より多くの人に知ってもらいたいからと
写真撮影を許可している場合もあります。

多くの人に知ってもらうことを
重要視する作成者にとっては
美術館の中だけでなく
いろんな人の目に触れるようにしたい
という思いがあります。

非常に古い作品の場合になると、
著作権の期間が消失しているものもあります。

著作権には期間があって
映画以外の著作物の場合、
公表後(または死後)50年と決められています。

詳細はここでは割愛いたしますが
詳しくは以下の文化庁のページにて

www.bunka.go.jp


こういった理由から、
撮影OKとする美術館が増えて来ました。

・撮影という行為が簡単になったこと
・撮影したものを簡単に共有、拡散できる

という点に着目し、
逆にそれが宣伝となるのではというところに、
美術館や作成者が着目をし始めたためです。

ただし、
海外・日本で共通している禁止事項がありますので、
そちらもご紹介しておきます。
 
・撮影時のフラッシュ禁止

カメラのフラッシュは特殊な光になっていますので、
それが作品の劣化や状態の変化を
招いてしまう恐れがあります。

1日1回程度でしたら大丈夫でしょうが、
美術館は日に多くの方が来館します。

ちりも積もれば山となりますので、
作品をしっかりと後世に残して行くためにも、
フラッシュは禁止されています。

・自撮り棒や三脚禁止

これは美術館だけでなく、
普通の観光地でも最近増えていますが、
自撮り棒や三脚を使っての撮影も
禁止されていることが多いです。

これは単純に、
他の来館者への迷惑になることや、
作品に誤って当ってしまうなど
破損の原因にもなるからです。

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美術館で写真撮影した画像は投稿すると法律違反!?

もちろん作品の中には撮影は許可していても、
SNSへの投稿は禁止されているものもあります。
 
そもそも撮影許可が下りているものは、
個人的に撮影したものを楽しむ許可のことです。

それを広告の背景にしたり、
素材として利用し利益を得ることは
禁止されています。

あくまで、個人で取り扱う分には大丈夫
ということです。
 
撮影許可が下りているから、
SNSへの投稿も自由というわけではない
ということです。

これは、美術館によってまちまちです。

例えば、
東京国立近代美術館では、
「撮影した写真を個人的に使用する場合は
著作権法に触れることがあるので要注意」

東京都現代美術館では
「写真を営利目的で使用するのは禁止。
 写真の使用に関しては、美術館および
 作者は一切責任を負わない」

展覧会によっては
SNSでの拡散も条件付で可」
という場合もあります。

ですので、SNSへ投稿するのであれば
その注意書きが無いかをしっかり確認しましょう。

もし分からない場合は、
美術館のスタッフの方に聞くのもよいでしょう。

まとめ

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スマホSNSの普及に伴って、
情報の交換がとても行いやすい時代となりました。

それによって知らない間に
法律に触れている可能性があるということが
増えてきました。
 
美術館に限らず、芸術品、
特に絵に関してはデジタル化され、
簡単にネット上で広まってしまいます。

そして、それは当たり前のように
「使っていいもの」、「利用していいもの」
と自然と認識をされてしまっているのは、
教育に対して普及速度が早かったからでしょう。
 
逆を考えて見ると分かりやすいです。

自分が勝手に写真を撮られて、
勝手にネットにアップされたとすると
嫌な思いや、やめてほしいと感じるのではないでしょうか。

例えそれが、身体の一部であっても
同様だと思います。
 
それと同じように、
作品には作った人にどうするかの権利があり、
どう扱っていいかも今はしっかりと定められています。

美術館だけでなく、観光地の記念物なども
撮影の禁止有無や、SNS上で取り扱ってよいか
定められていますので、
それらに従い作品を楽しみましょう。

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