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老老介護の現状は想像以上に悲惨!?増加している原因と対策について!

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介護する側もされる側も
高齢者という状態を

老老介護といいます。

ニュースでも老老介護にまつわる事件や事故を
一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

私自身が介護業界に携わったことがあるので
そこでの経験も含め、よりリアルな介護問題も
紹介したいと思います。

では、老老介護の現状、原因と対策について
紹介いたします。

想像以上に悲惨!?老老介護の現状は?

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厚生労働省の調査では
介護する側とされる側が65歳以上となるケースは
54.7%にもなります。

また、75歳以上の老老介護
30%を超えたという結果がでています。

この老老介護は年々増えており、それに伴い、
多くの問題や悲しい事故、事件も増えています。

介護する側は、気持ちとは裏腹に
思うように動かない身体。

介護に疲れたことから心に余裕がなくなり
冷静さを失って、悲しい出来事に
なってしまうケースが見られます。

経験した方でないと
本当の辛さは分からないでしょう。

でも介護で追い詰められた人の気持ちを思うと
本当に胸が痛みます。

老老介護が増加している原因とそこへの対策は?

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老老介護の原因は主に
高齢化と核家族化だと専門家は述べています。

以前は健康な家族が
高齢者の介護を担うのが大半でした。

しかし最近では高齢化で
介護を必要とする人が増えたこと

そして核家族化で
子供たちと離れて暮らす高齢者が増えたことで
夫婦間で介護を行わなくてはならなくなりました。

高齢者同士で支えあう介護では、
介護する側の体力低下や
認知症の発症など身体的な理由で
介護が厳しくなるほか、

精神的なストレスを抱え込んでしまうことも
多いのが現状です。

ではこの現状を改善する対策には
どんなものが考えられるのでしょう。

これには大きく分けて2つの対策があります。

一つ目は定期的なチェックを徹底することです。

ヘルパーやケアマネが家庭を訪問するときに、
介護を受けている人だけでなく、
介護をしている人の
体調の悪化や精神状態をチェックすることです。

その時の状況に応じた
介護サービスを提供していく必要があります。

二つ目は介護施設を検討することです。

特別養護老人ホームや有料老人ホームを利用することで、
家族の負担を減らすことができます。

しかしこれには大きなお金もかかります。

特に有料老人ホームは特別養護老人ホームに比べて
月額の利用料がかなり高額になるので、
家族を巻き込んでの相談が必要になるでしょう。

特別養護老人ホームと有料老人ホームとの違いとは?

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特別養護老人ホームとは
社会福祉法人地方自治体が運営する公的な施設です。

そのため低料金で利用することができます。
(月5万~15万円ほど)

比較的重度の方や緊急性の高い方が優先で、
多くの人が順番待ちをしています。

ちなみに入居待ちは全国で40万人。
早くても数か月、長いと何年も待つ場合があります。

相部屋が基本で、サービスは介護を受けるうえで
最低限のものになっているところがほとんどです。

それに対して有料老人ホームとは
民間によって運営されている施設です。

特別養護老人ホームに比べると、
利用料が高額になります。
(月15万~40万円ほど)

その分サービスは充実していて、
24時間看護師が常駐し、
クリニックが併設させているところもあります。

また個室が基本で、
プライバシーは守られています。

私の祖父母は特別養護老人ホームに入居しています。
祖父は3年、祖母は1年半待ってからの入居となりました。

それまでの間は、有料老人ホームを利用していました。
そのため当時の介護費用はかなりの高額でした。

私は夫と小さい子供2人の4人家族ですが,
当時の祖父母のひと月の介護費用は、
私たちのひと月分の生活費より高額でした。

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実際に介護業界で働いてみて。

私は介護業界で働いたことがあります。
そこで老老介護の実態をこの目で見てきました。

自分の体力も精神も限界で
介護に疲れてしまった家族が
助けを求めにきていました。

でも家族は介護施設を検討しつつも
できることならば人生の最後は
自宅で過ごさせてあげたい
という葛藤をかかえていました。

自分の親のことを考えると
もっともなことだと思います。

介護が必要な方も、その家族も
どうすれば幸せに暮らしていけるのか
常に考えさせられた日々でした。

まとめ

いかがでしたか。

老老介護にまつわる事件、事故を
ニュースでみると心が苦しくなりますよね。

お年寄りが安心して暮らせる社会は
若い人に希望を与えると思います。

お年寄りが楽しそうに歳を重ねていく姿をみると、
若い人も歳を重ねることを
より肯定的にとらえられるからです。

老老介護の実態から自分の将来を想像してみて、
子供たちが自立したあと、夫と2人暮らしになり、
自分のことが自分でできなくなったらと思うと、
正直怖くなります。

そんなとき気軽の相談できる人がいたら
どれだけ心強いでしょう。

将来介護は家族だけで担うものでなく、
社会で支えるものという認識が
少しずつ増えてきています。

そういう認識がもっと広がっていけば
介護施設に託す罪悪感も、
老老介護の事件や事故も
減っていくのではないでしょうか。

私たちが人生の最後を
より幸せに生きられるようにするには
どうしたらいいのか
真剣に考えていかなくてはならないですね。

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