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勉強嫌いな小学生でもわかる!トランプ政権がオバマケアを廃止してどんな影響が?

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大統領就任より数々のエキセントリックな言動で注目を集め
びっくりな大統領令に署名してきたトランプ大統領。

ひとえにそれは前大統領のオバマさんからの
政策転換を強く印象づけ
次の中間選挙でも勝利を収めたい
という願望によるものです。

そんな前大統領の否定に
躍起になっているトランプ大統領にとって
格好の的といえるのが
オバマケア」こと医療制度改革なわけですが

名前に「オバマ」の名を冠することからもおわかりの通り
オバマ前大統領のレガシーのひとつとされる
こちらの政策について今回は紹介いたします。

そもそもオバマケアってなに?

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日本人であれば誰しも

「調子悪い病院行こ……あ! 保険証忘れた!」
「旅行中だから保険証ないんですけど
なんとかなりませんか……?」

と、保険証がないと病院代がやたら高くのでメンドクサイ
なんて大なり小なり思っていたりするものですが

実はこれ、世界的にも非常に珍しいことなのをご存知でしょうか?

といっても

海外では保険証なくても安いんだ……いいなぁ

ということではなく(笑)

日本のように国民に加入が
義務付けられている保険などない
ということです。

日本でも健康保険払ってない人いますけど(笑)
ひとまずそれは置いといて――


日本では国民全員が
加入を義務付けられている保険のおかげで
病院では常に7割引き!(自己負担3割)

それどころか、医療費負担の上限だって決まっていて
高額になれば7割引きどころじゃありません!

今話題の超高額がん治療薬「オプジーボ」だって
全額負担なら数千万かかるといわれますが
(収入に応じて)月5万、10万の負担で使用することができる……!

ありがたいですね!


まぁ、でもそんなわけで
年々社会保障費がとてつもなく膨らんでいって
国債を発行し続け、
消費税もあげる話になっているわけですけど

……と、今回は日本の話じゃないので(笑)
アメリカの話に戻しますと


そういった日本のありがたい社会保険制度みたいのが
アメリカにはないわけです。


アメリカでは

それぞれ国民が民間の社会保険の会社を自分で選んで
自分の意思で入りたい人だけ入る

というシステムです。


俺、日本の健康保険なんて入りたくないのに入らされてるから
羨ましいけどなぁ

なんて思う人は、健康な証拠です!
それ、10年後、20年後、30年後も言っていられますか……?


で、アメリカの社会保険で長年問題になっていたのが

入りたい人が入らせてもらえない

ということです。

民間の保険というのは
もちろん民間企業、つまり営利団体が運営しているものであり
慈善事業ではありません。

不健康でバンバン保険を利用しそうな人を
わざわざ入れてあげる必要も義理も理由もないわけです。

若くて健康なときは保険料の負担がないことが
メリットかもしれませんが

いざ年取って不健康になって
病院にかかるようになったとき
もう保険には入れなかったり、
入れたとしても当然保険料はとてつもなく高くなったりで……

前述の「オプジーボ」のような高額医療を受けられない人や
受けたはいいけどそれが元で破産した人が
社会にどんどん増えていっていたところで

これじゃマズいということで作られたのが
オバマケア」でした。


そんな「オバマケア」とは、
簡単にいうと以下のようなものです。


・保険会社は保険を申し込まれたら断るの禁止です!
・それでも保険に入ってない人からは罰金とります!


日本のような公的な保険を
いきなりドカンと作るのはムリなので

オバマ前大統領はこのようなルールを作ることで
アメリカ国民全員がどこかしかの健康保険に
加入している状態にしようとしたわけですね。

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トランプ政権が廃止してどんな影響が?

オバマケアのおかげで
それまで保険に入りたくても入れなかった人は
晴れて保険に入ることができました。

それは良かったのですが
もちろんそれでは保険会社は困っちゃうわけです。


保険料の支払いがドドーッと増えていくわけですから……


そうなると言うまでもなく
保険料を上げざるを得なくなるわけですね。

で、それで次に困ってきたのはもちろん
前から保険に入っていた人たちなわけです。


オバマケアを苦々しく思っていた人は他にもおり――


当然「保険なんて入らねーぜ!」と息巻いていた人も
罰金取られて不貞腐れ――というとカンジ悪いですけど

明日食べるものもないような貧困層にとって
罰金はやはり重いものでありました。


国民の保険の加入を推進するため
オバマケアには他にも
従業員50人以上の中小企業に
医療保険を提供する義務を課したりしたので

中小零細企業
従業員の保険料負担でヒーヒー言っていまして


だからもし、オバマケアが無くなれば


そういう人たちは大喜びですよね!
保険料も安くなるし、罰金に苦しむこともなくなります!


でも一方で

せっかく保険入れたところでまた締め出される人も出てくるし
締め出されないまでも
保険料がかえって高くなっちゃっう人も大勢いるハズで

そうなれば結局

治療を受けられない人と医療費破産の人で社会は溢れ
荒廃してしまいます……


と、いうことで


廃止――と選挙期間中は言っていたトランプ大統領ですが
現在は「改廃」としております。

結局「あちらを立てればこちらが立たず」状態なので
そのサジ加減をどうするかという問題なのです。


トランプ大統領は今
オバマ前大統領からの政策転換を印象づけつつ

みんなにとって良い塩梅になるように
トランプ大統領なりに考えてやっている――ってトコです。
(そのトランプ大統領なりの考えが正しいかどうかはさておき)

まとめ

いかがでしたか?

会社勤めの方は心配ありませんが
そうではなくて国民健康保険に入っていない方
もしいらっしゃいましたら

考え直してはどうですか?

こんなありがたいシステム、
他の国にはなかなかないんですよ……

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