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社会問題化する高齢者の運転事故が急増した原因と国の対策は?

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現在日本では
高齢者ドライバーの事故が
大きな話題の一つになっています。

事故の件数自体は減っていますですが、
全体に占める高齢者の引き起こす事故の割合は
どんどん多くなっていて、
今後の交通環境を考える上で重要な問題になっています。

今回は高齢者の運転事故について
紹介します。

高齢者の運転が急増している原因は?

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一番の原因は高齢化社会でしょう。

運転免許の返納義務がない現在の法律の中では、
高齢者が植えれば増えるほど
運転ライセンスを持った高齢者の方は増えていく一方です。

これからは車の運転が当たり前になった世の中で
活躍してきた世代の方もどんどん高齢になっていきます。

高齢者の方本人にとっては能力低下の意識はなく、
運転の自分の能力について
過信してしまう傾向にあります。

「自分は絶対に人に迷惑をかける行為はしない」
と真剣に思っています。

家族の方が積極的に働きかけて
返納するようにお願いすればいいのではないか
と考えがちですが、
なかなか言えない状況もあります。

運転してくれるからボケずにすんでいて、
前向きな生活を送れていると考えていたり、
あるいは運転をやめさせる働きかけは
当人の尊厳を剥奪するような行為で
ためらわれるといった意見もあります。

現在5人に1人が高齢者ドライバーとなっていますが、
2060年には2.5人に1人が
高齢者ドライバーになるだろうと予測されています。

高齢者の運転事故を防ぐための現在の対策は?

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軽トラックである死亡事故を起こした高齢者は
「自分がなぜあの場所を走っていたのかわからない」
と言いました。

結局その人は判断能力欠如の可能性があるとされ
不起訴となります。

このケースは認知症からくる
判断能力の欠落と判断されています。

人の意識とはときに
自分では認識できないところで
別の動きをするものです。

認知症はその典型的な一つとなります。

現在ではその認知症に関する検査も
運転免許更新時には必須項目となっています。

2017年3月12日に道路交通法が改正され、
75歳以上の高齢運転者に対する
認知症に関する検査が厳しくなり、
講習がより強化されました。

75歳以上の高齢者の方は、
運転免許更新の前に事前に
認知機能検査を受けなければなりません。

これは更新満了日の半年前から
受けることができます。

その検査をパスできれば
従来からある高齢者講習を受け、
そのあとにやっと免許の更新を行うことができます。

検査をパスできない人も出てきます。

それでも運転を諦められない人は
専門医の診断を仰ぐことになります。

きちんとした検査を受けて
認知能力の有無を判定されることになり、
そこで異常が認められなければ
高齢者講習を受けて免許の更新をすることができます。

75歳以上の方に対しては
他にも免許更新時でなくても、
交通違反を行なった時点で
臨時的に検査や講習を強制されることがあります。

これに該当する交通違反
「18基準行為」と呼ばれて定義されています。

18基準行為には「信号無視」や「通行禁止違反」、
優先道路通行車妨害等」などがあります。


高齢者ドライバーの事故の原因は他には、
ブレーキとアクセルの踏み間違えがあります。

これらに関しては、
自動車本来の性能を上げることで
解決を図る方法があります。

自動ブレーキや踏み間違え防止装置がそれにあたり、
自動車メーカーでは盛んに研究開発が進んでいて、
実用化されている車も出回っています。

自動運転機能はまだまだ先の話なので、
この追突防止機能があるだけでも
高齢者に限らずだいぶ事故は減るでしょう。

この機能は中古車には付けることができませんので
新車を買わなければならないというネックも存在します。

高齢者に関しては何らかの補助が必要になるでしょう。

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高齢者の運転事故を防ぐために検討している今後の対策は?

今後の高齢者ドライバーの事故対策として、
75歳以上の方には運転してもよい時間帯や
道路を限定してしまおうというものがあります。

日中の明るい時間に限定したり、
高速道路での運転を禁止したりするものです。

80歳以上の方に関しては
実技検査を実施するなどの検討もされています。

高齢者には「安全運転サポート車」限定にする
という案も出ています。

高齢ドライバーの方はこの「安全運転サポート車」しか
運転してはいけないというものです。
この車は自動ブレーキや追突防止機能などを
搭載した車になります。

まとめ

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免許更新期間が3年に1度というのが
とても長く感じます。

高齢者にとっては身体機能や認知機能に関して、
3年とは大きな変化をもたらしてしまう
期間ではないだろうかと思ってしまいます。

高齢者のドライバーは
半年に一度くらいの検査でもいいのではないかと
個人的には思います。

現在は事故が減ってきているということを受け、
自動車メーカーが儲かる仕組みを
行政が作り出していのではないか、
というような声も聞こえてきます。

「安全運転サポート車」などと銘打っているわけですから、
新たな市場を作り出しているという意見も
やはり聞こえてきます。

ですが、
ほっといてもそのような機能の車は増えてきますし、
もっと事故が減るならば
自動車メーカーや関連企業が儲かることは
悪いことではないでしょう。

事故で家族を失った人なら
なおそう思うでしょう。

現在は車がないと困るという高齢者の方は
多いと思いますし、
これが大きなネックとなって
この問題を難しいものにしています。

しかし、今はともかく
今後は運転できなくなるかもしれないという意識のもと、
老後の人生設計を考えていくことが
必要となっていくでしょう。

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