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ベーシックインカムを導入する意味や問題点とは?超わかりやすく説明!

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最近良く耳にするようになった
「ベーシック インカム」という言葉ですが、
意味はわかりますか。

多少英語のできる方であれば
意味を捉えることは容易です。

しかし、その意味を捉えたところで
どのようなメリット、デメリットがあるかを
理解していなければ
上辺だけの知識になってしまいかねません。

そこで今回は
ベーシックインカムという制度について、
その具体的な内容と
日本の現状を踏まえた上でのメリットとデメリット、
実現までの道のりについて
紹介していきます。

ベーシックインカムの制度とは?

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一言で言うと、
「所得補償制度」になります。

ベーシックは「基礎の」、
インカムは「収入・所得」という意味なので、
最低限の収入を保証する
という意味になります。

日本の社会保障制度は
なにか理由などがなければ給付されません。

健康で働くことができる人に限っていえば
社会保障の恩恵を受けることができません。

保証を受けられる具体例としては
定年後にもらえる年金や、
経済的に困難な家庭への生活保護
医療機関を受診した際の医療費など様々あります。

ベーシックインカム
これらのような事情を一切無視して、
国民が一律の現金給付が受けられる
という制度になります。

すなわち、これまでの
「働いてお金をもらう」というシステムが
一部覆されてしまうということになります。

ベーシックインカム導入でどんな意味やメリットがある?

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先ほど「労働対価」のシステムが
覆されるのは一部だと書きましたが、

これはあくまでもベーシックインカム自体は
「必要最低限」しか給付されない
ということが前提となっています。

つまり、ベーシックインカムの多くを
趣味や交際費に充ててしまう様な人にとっては
「自分が稼いだ生活費にプラスされるお小遣い」
という位置づけになり、
生活のためにはベーシックインカムとは別に
労働対価を得る必要があります。

また、ベーシックインカム
導入するメリットを挙げると、

社員は生活を送る金額が保証されている以上、
生活苦を理由に無理な残業をする必要がなくなります。

社員側からすれば働かなくても生活ができてしまうのに、
心身を壊してまで会社に務めることはないわけです。

違法残業や待遇が不利な非正規雇用を続ける
という問題から開放されます。

あくまでもベーシックインカムで得られる金額で
生活を送れることが前提になりますが。

もちろん企業側にもメリットが有り、
社員の生活を気にしなくて良いため
多少の給料カットが予想されます。

その分多くの社員を雇って時間効率を上げる
といった方策を取る企業も出てくることでしょう。

さらに、働く時間を減らすことができるため
余暇時間が増え、自身の能力の向上や
趣味に時間を割くというようなことも
可能になります。

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ベーシック インカム導入での問題点は?

メリットだけを見ると
いい事づくしのようにも思えますが、
世の中そんなうまい話があるわけがなく、
大きな問題点があります。

なんといっても昨今の日本は言わずと知れた
「借金大国」です。

さらに少子高齢化も進んできていることから
医療費はさらに膨れ上がってくる
ということが容易に想像できます。

そうなると、ベーシックインカムの財源は
どこから調達するのでしょうか。

消費税などの税率を上げてしまうのでしょうか。

それでは
「国民にお金を配る代わりに国民からお金をもらう」
という訳のわからない事態になりますよね。

それでは年金の給付年齢引き上げでしょうか。
こちらは年金未払いの問題もあるので
一筋縄ではいかないでしょう。

また、働かなくてもお金が手に入る
というのも問題です。

企業の成長はライバルとの競争によって
達成されてきました。

「向こうの製品はこんな機能があるから
こっちはこの便利さを追求しよう」
といった具合ですが、

ベーシックインカムの導入によって

「働かなくても最低限生きることができてしまう」

という意識が身についてしまえば
身を粉にして働くということをしなくなり、
このような競争も行われなくなってきてしまうでしょう。

そうなってしまうと国内はおろか、
世界でも戦うことができなくなります。

家電量販店などに並んでいる製品は
お隣の中国や台湾といった
安価で大量生産のできる国の輸入品ばかりになってしまい、
日本の企業は1つ残らず駆逐されてしまいます。

このように、ベーシックインカム
導入するまでの道も険しいですし、
導入した後も様々な問題が発生しえます。

2016年にはドイツのユトレヒト
導入実験が行われましたが、
結果が公表されていない上に、
規模が300人と非常に小さいため
この実験はあまりあてにはならないでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ベーシックインカムはうまく行けば
非常に魅力的な制度だということができるでしょう。

しかし、その達成のためには
乗り越えなければいけない壁も多く、
その壁の一つ一つが非常に高いものとなっています。

これらの問題をいかに解決することができるかが
ベーシックインカム制度導入の
大きな鍵となっていると言えるでしょう。

私は個人的には、導入しない方がよいと思います。
「働かなくてもお金が入る」
という意識は想像以上に
人間を堕落させると思うからです。

働くことが100%正義とは思いませんが、
働くことで経験してきたことが
人間として成長することもまた事実です。

ベーシックインカムと言うシステムでも
それ以外のやり方でも、今よりも
もっと日本がよくなる仕組みを期待したいですね。

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