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勉強嫌いの小学生でもわかる!TPPでトランプのアメリカが離脱する影響

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今や時の人となっているトランプ大統領ですが、
彼が大統領になってTPPから離脱する
というニュースがよく流れています。

「アルファベットってなんか苦手なんだよね」
と変に難しいと思い込まないで、
わかりやすく紹介いたしますので
参考にしていただければ幸いです。

そもそもTPPとは何?日常生活に影響あることなの?

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TPPというアルファベット3文字……
まるで去年流行ったギンギラ衣装の
パンチパーマサングラスを彷彿とさせますけど(笑)

これはTrans-Pacific Partnershipの
頭文字を取ったもので、日本語では
環太平洋パートナーシップ協定と言われる経済協定です。

……て、これじゃピンときませんけど(笑)
そんな難しい話じゃなくて、要するに

仲間うちの国々でめんどくさい手続きとか
関税とかナシに、好きに自由に貿易しちゃいましょう

という取り決めなのです。

元々は10年以上前に
シンガポールブルネイ、チリ、ニュージーランド
4か国のみで始まった小さなグループでした。

でも、2010年にアメリカが
「俺も入ってやるよ」と言ってきたところから

このグループ、めちゃくちゃデカくなるんじゃね……?

と、内外で話題になるようになって、それから
日本も「アメリカが入るんなら俺も入れて!」
という具合に参加することになった
という経緯があります。

結局そのアメリカは「やっぱやーめた」と
抜けてしまうことになるのですが……

もしアメリカも加わったままだったら、
TPPは世界のGDP
国内総生産……その国全体の商売の売上みたいなもの)
の4割を占める巨大経済圏となるはずでした。

つまり

世界中の商売の半分近くが、
TPPの中で行われているという、
そんな大きなグループになるはずだったのです。

トランプ大統領がTPPに反対する本当の理由とは?

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オバマ大統領のときは
TPPを積極的に進めていたアメリカです。

しかしなにかとお騒がせのトランプ大統領によって、
それまで参加国みんなで苦労して作ったTPPから
一方的に離脱していってしまいました。

それはトランプ大統領が
選挙中の頃から約束していたことなので、
日本を始めとする他のメンバーに
大きな驚きはなかったのですが……

それでもトランプ大統領の意見が
変わることを期待していたので、
メンバー一同どでかいため息をついたのでした。


TPPは大雑把にいうと
他国からの輸入品に関税をかけませんよ
という取り決めなので、
このグループに入ると
外国の製品が安く買えることになります。

それは庶民にとって「お得!」なはずなのですが、
一方で発展途上国の安い労働力で作られた製品が
大量に入ってきてしまうと
自国で作った製品が売れなくなってしまいます。

売れないから自国では作るのをやめて
ますます輸入に頼るようになり、
やがてその製品を作る仕事をしていた人たちは
クビになってしまい、どんどん貧乏になっていく……
というのがトランプ大統領の主張です。

トランプ大統領の考えというのは、
今のアメリカがお金持ちもいるけど
仕事がなくて苦労している人もいっぱいいる。

その原因は、
こうやって他の国から安い製品が
いっぱい入ってくるおかげで、
アメリカの中で製品を作らなくなって
仕事がなくなってしまったからだ、
というものです。

つまり、他の国で作られた安い製品に高い関税をかけて、
自国で生産した製品が売れるようになれば、
アメリカ内に仕事が増えてみんなが幸せになる、
という意見なのですが……

でもそれだと、
外国の安い物が買えなくなるので
結局は庶民が苦労することになるのでは?

という主張には、
トランプ大統領は困ったことに耳を貸しません。

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アメリカが離脱することでどのような影響があるの?

アメリカが参加していれば、
TPPは世界最大の経済圏として
今後の世界経済を牽引していく協定と
なるはずでした。

しかし、GDP世界1位のアメリカが抜けてしまったことで、
その規模は大きく縮小し、
世界に対する影響力もごく限られたものに
なってしまいました。

こういったみんなで貿易しやすくしようという協定は、
実はTPPだけではありません。

似たようなものでアジア圏に
RCEPというものがあります。

RCEPは、
アメリカが抜けてしまったTPPの代わって
にわかに注目を集めているのですが、
参加国が微妙に違います。

その中でも特筆すべきは
中国が入っているということ。


中国は今や日本を上回る経済規模を誇り、
アメリカの参加しないRCEPの中ではもちろん
一番大きな国です。

だから、ぼーっとしていると、
その中国に都合の良いように
RCEPが作られてしまう危険性があります。

そして、そんな中国に都合良く作られたRCEPが
TPPに代わって世界標準となっていった場合、
今後世界経済全体のルールそのものが、
どんどん中国に都合良く作られていく……

そんなことになりかねません。

日本としてはそれが心配なわけです。

日本にとって、アメリカのTPP離脱によって
アメリカの安い農作物が
大量に入ってくる心配がひとまずなくなった
という面は、日本のメリットといえなくはないです。

しかし、トランプ大統領は
二国間協定で、TPPよりも更にアメリカに有利な
(日本に不利な)ルール作りをしようとしており
それを考えれば良いことなどありません。

結局、取り決めというものは、
いかに自分の都合の良いように
ルールを作るかが大事です。

それは個人でも会社でも国でも変わりません。

アメリカも中国も、
それを一生懸命やろうとしているわけです。

中国は今、世界への影響力を増すために、
あの手この手で世界のあらゆるルールを
自分の都合の良いように作り進めています。

そこに待ったをかける上でもまた、
アメリカの参加する巨大経済圏TPPに
期待が集まっていたのですが、
そこについては別の方法を
考えなければならなくなりました。

日本はアメリカが「やっぱり入れて」と
言ってきてくれることを期待して、
とりあえずアメリカ抜きでのTPP発行を目指していますが……

まとめ

いかがでしたか?

 

色々な国の思惑が複雑に絡み合って

現在のような状況になっています。


はたして、どうなっていくでしょうか……?
今後の動向に目が離せませんね。

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