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築地と豊洲を両立する案が出た移転問題を非常にわかりやすく解説!

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築地移転問題が毎日のように
ニュースになっていますよね。

最近では小池都知事が新しい案として
「築地は守る、豊洲を活かす」
という「築地」と「豊洲」を両立する案を
発表しました。

これだけニュースになり話題になっているものの、
小池都知事の「築地」と「豊洲」を両立する案って
そもそもどういうことなのか。

どういった問題がありニュースになっているのか
イマイチわからない・・・。

そんなあなたのために
移転問題をわかりやすく解説していきます!

小池都知事が出した豊洲移転後の築地再開発の具体的な内容は?

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今までは築地市場を「豊洲へ移転か」
それとも「築地残留か」の二択で
様々な議論が行われていました。

しかし、小池都知事が打ち出した案は
みんなの「想像の外側」をいく
「築地」と「豊洲」を両立するという案を発表し、
関係者に衝撃を与えました。

築地を売却するのではなく
「再開発」して豊洲と共存するという
今までになかった発想だったからです。

それでは、具体的に再開発の内容とは
どのようなものなのか・・・・。

まず、「築地ブランド」を活かすために、
現在も市場で行われている競りができるような
市場の機能は確保します。

そのうえで、築地での営業を希望する業者には戻れる
という「築地を守る」という方策です。

この点で言えば豊洲移転に反対の人からすると
大きなメリットになります。

そして、5年後を目途に
「食のテーマパーク」という形で
再開発を行うということです。

しかし、具体的な内容は
まだこれから議論を重ねていくという段階で、
「食のテーマパーク」についての細かい話はなく、
あくまで基本方針としての提案ということになります。

豊洲移転後の築地再開発の問題点は?

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「築地を守る」という点では
豊洲移転に反対をしている方からすると
メリットに思えます。

ですが、築地の再開発については
簡単ではない問題点が指摘されています。

それは、築地再開発にあたっての費用です。

豊洲へ移転する案ではこれまで
「築地を売却」した費用をあて、移転する
というのが基本的な考え方でした。

その案では築地を更地にし4386億円で売却。

その費用を豊洲の開発費に必要な5884億円に
あてる予定でした。

ですので元の4386億円がない状態で、
どのように築地を再開発し、
どのように豊洲へ移転をするのか、
その方策が不透明であることが大きな問題点として
指摘されています。

小池都知事は会見の中でも
「築地の再開発の費用はどのように支払うのか?
その再開発費用は税金で支払うのか?」
という質問に関しては明確な返答をしていない状態です。

この話を受けて、民主党政権時代の
沖縄県辺野古基地問題で「最低でも県外
という発言をした鳩山氏を思い出したのは
私だけでしょうか?

具体的な方策を発表していない中で、大切なのは
「どのようにして築地を守り、豊洲を活かす」のか、
その方策こそ最初に発表されるべきです。

一般家庭で言えば
「新しい家を建てるけど、
自分の家を売らないでリフォームをして
誰かに貸します」
という計画と一緒です。

その場合でも、どのように費用を作るのかを
明確に考えずに行動を起こす住民はいるでしょうか・・・。

一般の方でいう仕事をして働いた給料が
東京都でいうと都民の税金に当たります。

「築地再開発」をするということは
当然お金が必要であり、
当然「税金」を利用すると考えられます。

その点においても会見の中で
小池都知事は明確にしませんでした。

築地再開発の問題については「増税」をし、
税金で再開発をするのか、
それとも他の方法で費用をつくるのか・・・。

築地を守ることを反対ということではなく、
どのようにして再開発をするのか
という具体的な方策がはっきりしないことが
大きな問題となっています。

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築地 市場関係者やマスコミや有識 者の反応は?

築地市場関係者の中でも、
「移転賛成派」「移転反対派」というように
以前から分かれていました。

しかし、その両派の関係者から
「市場が2つもある必要がない」
という意見が最も多い状況です。

その理由としては様々ですが、

「市場とは卸業者や仲卸業者が商品を評価、販売するのが
市場というものなので同時進行ができるとは思えない。」

という声や、

「市場の中心機能は卸業者と仲卸業者なので、
それが一部だけ残っただけでは
物理的にも経済的にも市場は成り立たない。」

という声があります。

また、築地残留派からも

「築地ブランドを守る目的は正しいが、実現は難しい。
築地は食の文化的な側面と
市場機能が一緒になってできており、
それを豊洲と築地にわけてしまっては
前に進めない。」

という声もでております。

また、マスコミからは
「費用の問題から大増税をされるのではないか」

といったものや、有識者からは

「コスト面の問題から実現は難しい」

といった批判的な声が多い状況です。

まとめ

築地と豊洲を両立する案について
ご理解いただけましたでしょうか?

小池都知事は会見の中で
「次の世代に価値のあるものを残したい」
と言いました。

その考えに反対する人は少ないと思いますが、
理想だけではやっていけないということも事実です。

批判的な意見は多いですが、
反対するのも簡単です。

「どのような方策をとり実行するのがベストなのか」
という具体的な内容がはっきりしないのが現状です。

「築地を守り、豊洲を活かす」
という理想を実行するこれからが
小池都知事の真価が問われることとなります。

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