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勉強嫌いな中学生でもわかる!?TPPはアメリカ抜きでどうなるの?

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先日パリ協定の離脱を表明して世界中を驚かせ
そしてガッカリさせてトランプ大統領。

別に離脱を決めたのはパリ協定だけではありません。

同じく苦労して合意にこぎつけたTPPについても
離脱を表明しておりました。

アメリカのTPP離脱にって
今TPP界隈の話はどうなっているのか、
紹介いたします。

TPPがアメリカ抜きになることでどんな影響が?

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アメリカが抜けることになってしまったTPPですが
どんな影響があるかといいますと

実はとてつもない影響があります。

といいますのも
TPPの発効条件の中には

GDP費の合計で85%以上となる国の批准

というものがありまして

一方でTPP12カ国の内でアメリカの占めるGDPの割合

実に6割

つまり、これは何を意味するかというと

アメリカが入らないとTPPは発効されない

ということであり
もっと言ってしまえば

アメリカがやらない時点でTPPは崩壊

ということです。


パリ協定については
たとえアメリカが抜けようと

それを先進国がガッカリしたり
発展途上国がヤル気をなくしたりするという

いわば気持ちの問題はありましたが


理屈の上では
目先はそれ以上の問題はなく

アメリカが辞めたからパリ協定がなくなっちゃった

なんてことはありません。


しかし、TPPは違います。


発効条件がそうなっている以上
アメリカが「やーめた」と言ってしまえば
そもそもなくなってしまうということでして……

苦労して作り上げたのに、うーん……


あれ?
でも最近はアメリカ抜きでTPPやるって言ってるよね?


というご質問があるかと思いますが

だからつまり
「アメリカ抜きでTPPをやる」というのは
実は厳密にはちょっと違いまして

TPPはどうあっても
アメリカがいなければ批准されないので
TPPと似たような、同じようなものを

アメリカ抜きで改めて作りましょう

というのが正しい話なのです。


アメリカ抜きの11カ国ということで
TPPと区別するために「TPP11」と言ったりしていまして
残念ながらTPPとは似て非なる別物なのです。

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TPP11での日本や各国の姿勢や足並みは?

日本はTPP11の早期締結を希望しています。

それは何故かというと

アメリカ抜きでも貿易上のメリットがあるから――
ということではなく

いずれアメリカの気が変わったときに
すぐアメリカに入ってもらえるようにするためです。


日本はそもそもなぜTPPを推進していたかというと
日米主導でTPPという新たな経済圏を作ることで

日に日に存在感を増している中国が
自分たちの都合に良いルールを作って
有利に経済活動を行うような事態を防ぐ

という狙いがありました。


ただ、アメリカ抜きのTPPでは
規模的にそういったものは望めないわけで
日本としてのメリットは相当薄くなってしまっています。


それでも、トランプ政権も未来永劫続くわけではありません。


いつかアメリカが翻意したときに
話がスムーズに進むように
箱は残しておきたい――

それが日本の希望なのです。


ただ、一方で


TPPに残った11カ国の中で
そんなことを考えているのは日本ぐらいのもので

他の10カ国にだって、
それぞれの事情と思惑というものがあります。


オーストラリア
日本が牛肉をいっぱい輸入してくれるようにやるから
アメリカいなくていいから早くやろうという意見です。

「いーから早くやろうぜ!」

ということでは、日本と意見が同じ。
日本としてはありがたい。


一方で、たとえばベトナムですが

アメリカがいないならTPPやりたくない
もしやるなら条件を改めて相談させて

という立場です。

というのも、ベトナム
TPP締結のための交渉の過程で
アメリカがいるということを前提に
かなり譲歩したなっていて

いざやる段階になってアメリカがいないとなると

「話が違う!」

という、悪いとこ取りの状態になっちゃっているわけです。
気持ちは良くわかりますよね。

そんなわけで、足並みは揃っていないわけですが

日本はそんな中でも
条件の再交渉に応じるつもりはありません。


今のTPPにこぎつけるまでに

最初の会合から6年
途中参加の日本が加わってからも3年

それだけの結構な月日をかけて
TPPはようやく合意にこぎつけたのです。


もし改めて相談するとなると
またここから5年、6年という時間がかかりかねない。


それだと日本のTPP11の最大の目的である
アメリカの気が変わったときのために箱だけ残しておく

ということが達成されず
まったく意味のないものになってしまいます。


仮に条件変更の上でTPP11を早期に採択できたとして
その上でさらに後々アメリカの気が変わったとしても

ぜったいにその段階で
アメリカも「条件交渉させて」という話をしだすわけですからね。


これがもし前のTPPの内容そのままに残っていれば
「前決めた通りだからこれでいいよね」という形で
アメリカもすんなり納得しやすいわけですが

内容が変わっちゃってると
そうはならないわけです。


言うまでもなく
アメリカが抜けた今、残ったTPP参加国の中では
日本が最大の経済力を持つ国となっています。

その力を背景に
ある程度議論を主導できる立場ではありますが

前述のように、
それぞれの国にいろんな思惑、事情があり
交渉は困難を極めることになります。


トランプ大統領が脱退を決めなければ
こんな苦労はなかったんですけどね……

まとめ


アメリカが抜けたことで
TPPは発効条件を満たせなくなった。

今議論しているのは
TPPとは似て非なるTPP11という別のもの。


日本はTPPと内容一緒の状態での
早期締結を求めているが
ベトナムなどアメリカに譲歩した内容になっている国は
条件の再交渉を求めている。


トランプはん、
あんたなんてことしてくれはったんや……(笑)

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