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落し物を拾った人にお礼しないと実は法律違反!でも実際のところは?

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日本では落し物をした場合、
交番や各種機関などにきちんと届けられている確率が
高いです。

特に高額になればなるほど
届けられている率が高くなっています。

お国柄なのでしょうか、
拾った人は落し物をして
困っているだろうなという思いが働き、
交番に届けようという行動に出る人が多いです。

これは他の国では
なかなかない行動になっています。

ですがここでわかっていないといけないのは、
届けられたことによって落し物をした人には
お礼の義務が発生しているということになります。

ではどのような形で、
どれだけの範囲でその義務が発生しているか、
紹介いたします。

落し物を拾った人にお礼するのは遺失物法に定められている

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落し物を拾い届けれもらった落とし主は、
届けてくれた人にお礼をしなければらりません。

遺失物法の28条によれば
紛失した「当該物件の価格」の
5パーセントから20パーセントが、
お礼の価格とされています。

落し物が現金ではない場合、
それがどれだけの価値を持っているのかを
判断するために物品を鑑定したりする場合もあります。

古いアンティークなどで、
プレミアのついた品の場合、
その現在のプレミア価値で判断され
高額を要求される例もあります。

逆に落とし物を拾った場合は
それを関係機関に届けなければなりません。

落し物を拾った場合、
警察などに届けずに自分のものにしてしまうと
「遺失物横領罪」という罰則が適応されます。

よく経理の人などが会社のお金を
自分のものにしてしまう事件のことを
横領罪などと言ったりします。

広い意味では、所有者から
一時的に手元を離れた物品を
勝手に自分のものしてしまうことを
横領と言ったりします。

一度持ち帰り、また元に戻しても
遺失物横領罪になります。

それが発覚してしまうと
1年以下の懲役または
10万円以下の罰金がかせられます。

落し物を拾ってからの届出期間
(場合によるが約一週間以内)を過ぎると、
落とし主からお礼を受け取る権利や、
落し物をした人が現れなかった場合に発生する
落し物の所有権利が無くなります。

落し物を拾った人にお礼をしない場合どうなるの?

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落と物をした人は拾ってくれた人に
お礼をするのは義務となっていますが、
必ずしもお礼をしなければらない
ということではありません。

拾った人に請求をされなかった場合は
お礼をする必要は無くなります。

拾った人がお礼を要求できるのは
落し物が主に帰ってから1ヶ月の間になります。

なので1ヶ月経っても何も要求がない場合は
お礼の義務が解除されますし、
最初からお礼は必要ないと言ってくれる
拾得者の人もいますので
その場合は義務を負う必要は無くなります。

請求がない場合、わざわざ
お礼をする必要もないでしょう。

 

どうしてもお礼をしたいという人は
届け出のあった警察にまず行って
相談する方がトラブル防止のため得策です。

しかしお礼の要求がある場合があります。
この場合は法律の範囲において
応じる義務が生じてきます。

要求に応じなかった場合は、
拾得者はお礼請求の権利がありますから
警察が落し物をした人の
個人情報を伝えることがあるという文書を
渡していました。

警察はこのお礼のやりとりの仲介は
しないことになっていますので、
当事者同士のやりとりの円滑化のために
個人情報を双方に教えることもあります。

この辺りの個人情報の扱い方が雑ではないか
との指摘もされています。

そのため、犯罪に利用される可能性もあるため
警察の対応を修正する動きが出ています。

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落し物を拾った人にお礼を要求されたケースは?

落とし物が無事交番に届けられて
それを取りに行った際に、
拾った人がお礼を望んでいて、
その旨を伝えられることがあります。

その場合はお巡りさんから落とし主に
拾った人の連絡先が渡され
連絡するようにと言われることがあります。

このとき落とし主の側で適当、適切なお礼の品を先に用意し
直接出向いたり電話連絡する方法もあれば、
どのようなお礼(法律の範囲において)を望んでいるのかを
電話や対面で決めていく方法もあります。

5パーセントから20パーセントの範囲で
無理のないやりとりがすんなりできるときもあれば、
うまくことが進まないケースもあります。

男女間なら、お礼の品はいらないから
食事に行かないかと誘われたり、
「会いたい」と会うことを要求される場合がありました。

中には突然、会社に拾った人がやってきたケースも。
その時は会社の上司に代わりに対応してもらった
ということでしたが、恐怖を感じたという人もいました。

まとめ

落し物をした場合ほとんどの確率で
戻ってくると言われている日本は、

海外の人からすれば考えられない
モラルを身につけている民族
ということになっています。

それは賞賛に値する部分なので、
誇りに思う部分ではあります。

しかしこれが悪用されてしまっているケースもあります。

落し物を届けた人は悪い人ではない
という判断なのでしょうか、
落し物をした人の情報の扱い方が
緩く設定されていました。

落し物をした人は届けてもらった手前、
どうしても下手に出がちで、
要求を無下にできない弱い立場でもあります。

悪意をもって利用されないように
仲介を入れるのどの改善が
なされていくとよいと思います。

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