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もみじは何の肉の隠語?他にも隠語はあるの?隠語がある理由とは?

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秋という季節に突然
紅葉(もみじ)と聞いたら
紅葉(こうよう)がきれい、と
つい答えてしまいますよね。

 

赤や黄色に染まった木々を
眺めて自然を感じ楽しむ
紅葉狩り、ではなく
今回はお肉の隠語“もみじ”について。

 

鶏肉・豚肉・牛肉といった
お肉は一般的にこのような
名前で呼ばれませんし、

“もみじ”とはいったいどんな
お肉のことを指しているのか。

 

すでに知っている人も
ちょっと想像がつかない人も
知ったらすぐに誰かに教えたくなる
お肉の隠語雑学をご紹介します!

もみじは何の肉の隠語?

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まずは「隠語」とはどのような
ものなのか、ですね。

 

隠語とは、狭い範囲もしくは
特定の人たちだけに通じるようにした
言葉や言い回しのこと。

 

ですが一部の隠語は気付かないうちに
私たちの生活にも馴染んでいるのです。

 

例えばテレビで放送される刑事ドラマで
よく耳にする「アリバイ」という言葉。

 

これも本来は警察業界の仲間だけに
通じるよう決められた隠語のひとつです。

 

ですがドラマでも使われるようになったことで、
「アリバイ」は世間に
かなり普及してしまいましたね。

 

もはや隠語としてはどうなのか、
そういった声が出てきそうですが
今回は置いておきます。

 

では本題のお肉の隠語、
“もみじ”に移りましょう。

 

紅葉と書いて“もみじ”。
この隠語が示しているお肉は
シカ、つまり「鹿肉」です。

 

地域によってはスーパーにも
並んでいて簡単に手に入ります。

 

レトルト食品のカレーの具として
使われることも多いですね。

 

シカの肉は、高タンパク&低脂肪ですから、
現代でも栄養学的に
生活習慣病予防になる食品として
注目されています。

 

見つけた際には健康のためにも
一度食べてみてはいかがでしょうか。

 

筆者はカレーで食べたことがありますが、
少量だったせいか
シカ特有の肉の匂いはそれほど
感じませんでした。

もみじの他にも肉の隠語はあるの?

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もみじが肉の隠語になっている、
とくればもみじの他にも隠語として
使われている植物の名前があっても
不思議ではないですよね。

 

そうなんです、お肉の隠語は
他にも存在しています。

 

では改めてもみじを含め、
ズラッと並べていきましょう。

 

牡丹(ぼたん)は猪肉です。
桜(さくら)は馬肉です。
柏(かしわ)は鶏肉です。

 

牛肉と豚肉は隠語が無く、
牛に関しては「労働力」として
見られていたことで

食べ物として扱われなかった説が有力とされ
豚に関しては資料すらありません。

 

話を戻しますが、
それぞれのお肉の隠語を見ると
なんだか色合いからきているかのような
ネーミング…。

 

しかしすべてが肉の色合いで
付けられているわけではないのです。

 

上の見出しでもお伝えしたように
由来は諸説あり、
それは牡丹や桜、柏もまた同じです。

 

牡丹(猪肉)の場合は、

花札からきているという説
・「獅子に牡丹」から転じたという説
・牡丹の花のように盛りつける説

の3種類が出ています。

 

そして桜(馬肉)の場合は

・馬肉が桜色だからという説
・桜が咲く時期が1番おいしい説

の2種類あります。

 

最後、柏(鶏肉)の場合は

・柏手を打つ姿とはばたく姿の酷似説
柏の葉と羽の色が似ているから説
・宮中の前食料理「かしわ」からきた説

の3種類ですが、こちらは柏の葉
羽の色が似ている説が有力です。

 

今でも鶏肉を「かしわ」と
呼ぶ地域は多くあり、
特に西日本に集中しています。

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肉の隠語がある理由とは?

なぜわざわざ鹿肉という
呼び名があるのに別名、
しかも肉とはまったく関係のなさそうな
植物名を使って呼ぶ必要があったのか。

 

その理由は日本に仏教が伝来した
時代までさかのぼります。

 

現代では食べることを禁止されていない
「牛」や「馬」を含む肉も、
奈良時代には肉食禁止の詔(みことのり)
出されていました。

 

詔は天皇からの言葉、
つまり天皇の意思を伝えるためのものです。
簡単に言えば天皇からの命令ですね。

 

しかし人間「ダメ!」と言われて
素直に従う人ばかりではありません。

 

むしろ禁止されているときのほうが
ルールを破りたくなる人は
増えてしまうものです。

 

表向きでは禁止されている肉も
戦の最中には食べていたとされ、
飢餓の時には食べ物を選んでなど
いられるわけがありませんから
様々な“肉”を食べていたのです。

 

そして表向きでは肉を食べていない
ように見せかけるため、
人々の間で編み出されたのが
お肉の隠語でした。

 

仏教では殺生を禁じる風習があるので
当然、隠語で使う名前も植物名へ。

 

当時は「薬食い」(この言葉も隠語ですよ)
と言って、シカやイノシシの肉を
病人や養生する場合の『薬の代わり』
として食べることで監視の目を
雰囲気で誤魔化していました。

 

今ならそんな嘘すぐにバレそうですね。

 

そんな時代に生まれたお肉の隠語である
“紅葉(もみじ)”ですが、
この名前が選ばれた理由もあります。

 

ですが説は3種類あって、

花札「鹿に紅葉」が由来だという説
古今和歌集にある詩句が由来という説
・紅葉のように真っ赤な色だから説

上2つの説だとしたらまさに“粋”ですね。

 

ちなみに古今和歌集にある詩句は
「奥山に紅葉踏みわけ鳴く
鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき」
になります。

まとめ

悪知恵が働いて、なんて
言われてもおかしくない由来も
あったお肉の隠語たち。

 

今では肉食を禁止されるどころか
絶滅危惧種以外のあらゆる肉を
どうやっておいしく食べようか、
なんて番組企画もあるくらいです。

 

確かに禁止されるとウズウズする気持ちは
分からないでもありませんが、
昔からそんな人たちがいたというのは
なんとも呆れてしまいますね。

 

それでも食への執念というのは
天皇の詔を破ってまで行動に
移してしまうのですから、
おそろしいものといえます。

 

筆者は今の肉食が禁止されて
いない時代に生まれてよかった、と
心から思ってしまいます。

以上、お肉の隠語の雑学でした!

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