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実は過眠症は治す事はムリ!?治療方法や予防方法は?

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「夜はいつも早めに布団に入って、
しっかり寝ているのに、なぜか昼間も眠くなる」

「どれだけ寝ても、眠くて眠くてしょうがない」

疲れていると、そんな風に感じること、
よくありますよね。

しかし、もしかすると、
それはただの睡眠不足ではなく、
もっと深刻な”過眠症”と呼ばれる
睡眠障害かもしれないのです。

睡眠障害と聞くと、
夜でも眠れない”不眠症”を思い浮かべますが、
それとは真逆の眠くなる睡眠障害もあるんですね。

「過眠症」とは、睡眠を多くとっているのに、
それでも眠いという状態のことで、
体に苦痛や機能障害をもたらす障害です。

それではもっと具体的に、
どんな症状のことを過眠症と呼ぶのか、
紹介いたします。

過眠症の種類ごとの症状とは?

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過眠症の種類は、主に3つに分かれます。

ナルコレプシー

このナルコレプシーの有病率は
米国では4000人に1人、
世界の平均は2000人に1人程度なのに対して、
日本ではなんと600人に1人程度であると
想定されているんです。

世界で日本人に最も多いとされているのが、
この過眠症なんですね。

ナルコレプシーの主な症状は、
日中に場所や状況を問わず、
強い眠気が襲ってきて眠ってしまいます。

例えば会議中でも、食事をしている最中でも、
強い眠気のせいで寝てしまうのです。

睡眠時間は5分から30分と短く、
眠った後は一時的にすっきりするものの、
また数時間後には眠気が襲ってきて寝てしまう、
というサイクルを繰り返します。

その他の症状としては、
笑ったり、怒ったりすると体が脱力して、
へたり込んでしまうという
情動脱力発作(カタプレクシー)があります。

脱力症状には個人差があり、
ナルコレプシーの人でも
カタプレクシーの症状がまったく出ない人もいれば、
軽い脱力感を感じる人もいます。

そして重い症状になると
その場に立っていられなくなる人もいます。

それから、金縛りも症状の一つです。
通常人が眠る時は、
まず「ノンレム睡眠」がやってきます。

これは脳が休む期間です。
そして、その後深い眠りである
「レム睡眠」がやってきます。

これは体が休む期間です。

しかし、ナルコレプシーの人の場合、
眠った直後にいきなりレム睡眠がやって来るのです。

脳はまだ起きているのに、
体が眠ってしまうんですね。

なので、意識的に体を動かそうとしても、
眠っている体が動かないので、
金縛りと感じてしまうのです。

特発性過眠症

こちらもナルコレプシーと同様に、
日中に強い眠気を感じて
眠ってしまうという症状があります。

しかし、ナルコレプシーとは
決定的に異なる点がいくつかあります。

まず、ナルコレプシーは一回の睡眠が
5分から30分と比較的短いのに対し、

特発性過眠症は、最低でも1時間から4時間程
眠ってしまうところです。

そして、長時間寝たにもかかわらず、
起きてもすっきりせず、
起きた時に自分がどんな状況にいるのか
判別できないこともあります。

特発性過眠症の人には、
ナルコレプシーの人によく見られる
カタプレクシーや、金縛りなどの症状はありません。

夜間もぐっすり眠ることができるのも特徴です。

反復性過眠症

この過眠症の顕著な症状は、
その睡眠時間の長さです。

反復性過眠症の人は
1日16時間から18時間程度眠ります。

起きるのは食事やトイレの時のみで、
それ以外の時はずっと眠っていることになります。

しかしこの症状は毎日続くわけではなく、
3日から10日ほど症状が出て、
その後は通常な睡眠時間に戻ります。

そして数か月後にまた症状が現れる
というのを繰り返します。

症状が出ている間は、
1日のほとんどを寝て過ごさないといけないため、
仕事や学業にも支障が出てしまいます。

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過眠症の治療方法は?

日々の生活に支障が出てしまう過眠症。
それでは、治療方法はあるのでしょうか?

残念ながら、過眠症は
まだ十分な研究がされておらず、
なぜ過眠症になるのかという具体的な原因も、
まだ突き止められてはいません。

しかしまず最初に、
睡眠環境を見直すことから始めてみましょう。

寝心地の良い環境で眠れているか
考えてみてください。

生活リズムも大切です。
毎日なるべく同じ時間に起きて、
同じ時間に寝るように、
規則正しい生活を心がけるようにしてみてください。

過眠症は、睡眠不良ではなく睡眠障害なので、
夜眠れたからといって
過眠症が治るわけではありません。

しかし、夜眠れないと、
睡眠障害が悪化してしまう恐れもあるので、
夜しっかり寝ることは大切なことなのです。

それから、過眠症は
中枢神経系に原因があるのではないか
とされているので、
中枢神経刺激薬で、日中の睡眠を
抑える効果を期待できる場合があります。

まずは、精神科で専門医に見てもらい、
相談するようにしてみましょう。

過眠症の予防方法は?

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原因がまだ解明されていないため、
効果的な予防方法も、
あまり見出されていない
というのが現状ではあります。

ただ、規則的な生活や整った睡眠環境で、
夜に質の良い睡眠をとることが、
予防につながると言われています。

寝る直前までテレビや携帯の画面を見ていませんか?
昼間はしっかり外に出て太陽を浴びていますか?

就寝前は、なるべくテレビなどは消して、
ヨガや瞑想などで脳と体を休めて、
それから眠りにつくとようにしてみましょう。

まとめ

いかがでしたか。

過眠症はまだまだ世間の認知度も低く、
研究も十分になされていないのが現状です。

過眠症なのに自覚症状がなく、
苦しんでいる方もたくさんいるのではないでしょうか。

もし「自分は過眠症かもしれない」と思ったら、
まずは精神科で見てもらってください。

そして、ただの睡眠不足ではないということを知ってもらい、
周囲の理解を得ることも必要不可欠になってきます。

これから、過眠症という睡眠障害がもっと広く認知され、
治療薬が早く開発されることを願っています。

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