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小学生でもわかる!自動運転の現状は?普及に向けての課題は?

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現在、世界の自動車メーカー各社が
開発を進めている自動運転技術。

日本でもすでに
運転サポート・アシスト機能としての提供が
始まっていますが実用化するには
まだまだ様々問題があります。

自動運転について紹介いたします。

自動運転でどんなニュースが?日本国内の現状は?

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世界中の自動車メーカーが
開発を進めている自動運転車、
ニュースでも取り上げられているのを
見たことがあると思います。

日本での自動運転車の現状は
どのようになっているのでしょうか。

自動運転車というと
無人運転のことを指している

と考える方も多いと思います。

自動運転は4段階に分かれていて、
衝突被害軽減ブレーキに代表される
安全運転支援のレベル1~3、
人の操作がいらない完全自動運転のレベル4
となっています。

安全運転支援はすでに一部の市販車に
取り入れられています。

日本政府は成長戦略の一環として
実用化に向けた取り組みを行っています。

2015年には経済産業省国土交通省
共同で設置した自動走行ビジネス検討会で
今後の取り組みの方針などが発表されました。

2020年前半にはレベル3の実用化、
2020年後半以降にレベル4の試用開始とされています。

東京オリンピックでは
自動運転による移動サービスを可能にするため、
2017年までにインフラ整備をすることも発表しています。

自動運転で事故になったら責任はどこになるの?

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自動運転車に乗っている時に
事故が起こってしまった場合には、
被害者に対する責任は誰にあるのでしょうか。

また、従来の自動車保険などは適用されるのでしょうか。

〔現行の損害賠償制度〕
現行では対物事故の場合は
過失が認められる者が損害賠償責任を負うとされています。

対人事故の場合は、
運転により他人の命や身体を害した時には
多くの場合は自分が所有している車を
運転していたドライバーが損害賠償責任を負います。

ドライバーがその責任を逃れるためには、
運転者が注意を怠らなかった、
被害者や第三者に故意に過失があった、
車に機能の障害がなかったということを
立証しなければなりません。

そのため、認められるのは稀なケースです。

つまり、車を運転している時
ドライバーが責任を負っている
ということになります。

〔自動運転車で事故が起こった時の責任〕
自動運転車で事故が起こってしまった時の責任については、
まだ正式には決まっていませんので、
現段階での議論を紹介します。

自動運転技術にはレベルが設定されていて、
そのレベルによって責任の在りかが異なってきます。

・レベル1~3の対物、対人事故
ドライバーが加速、操舵、制動のプロセスに
関与するということが考えられるため
事故の過失はドライバーにあると考えられます。

・レベル4の対物事故
レベル4になると完全自動運転技術が導入されているため、
ドライバーという概念がなく、
運転についての過失はなく、
自動運転装置の機能を維持するための
注意義務を果たしていたかということが問われます。

つまり、
被害者は加害者が注意義務を果たしていたのか、
自動運転のソフトウェアに問題があるのか、
ハッキングなどの不正がなかったのかなど、
様々な調査をしなければならなくなります。

被害者は調査のために、
これまで以上に時間や費用を負担しなければならないのです。

・レベル4の対人事故
完全自動運転技術が導入されているため、
ドライバーは存在しませんが
レベル4の対物事故と同様になります。

 


〔従来の自動車保険は適用される?〕
従来の自動車保険
損害賠償責任を負う場合に、
その損害を補填することが目的とされています。

そのため、レベル1~3の場合には
事故を起こしてしまった場合、
損害賠償責任を負う可能性が高いため、
従来の自動車保険が適用されると考えられています。

しかし、レベル4の場合には
ドライバーに法的責任が生じない可能性もあるため
従来の自動車保険では救済されない
という事態が発生する可能性もあります。

 


〔新たな自動車保険が登場〕
自動運転技術の開発が進む中では
一部の保険会社では
新たな自動車保険も登場しています。

被害者救済費用等補償特約という特約が開発され、
すべての自動車保険に付与することができると言います。

自動運転車に欠陥やハッキングなどが生じて起きた事故で
被保険者に賠償責任がない状況で、
被害者に対する補償を提供するための費用を
補償するという内容になっています。

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自動運転の普及に向けての課題は?

自動運転車の実用化に向けて、
日本ではまだ様々な課題が残っています。

無人運転車と人間が運転している車の事故〕
自動運転車と人間が運転している車が
道路上で事故を起こすということは
十分に考えられます。

実際に実験中にも事故が起こっているのです。

人はまさか実験車が車線を越えるとは思わなかった、
実験車は人が止まってくれると思った
ということから起きた事故です。

実験車は人の判断が人それぞれである
ということを理解できなかったとされています。

また、実験車は絶対に交通ルールを守って走りますが、
人間のドライバーは制限速度以上で
走り追い越すというようなこともあります。

つまり、人間の運転は気まぐれなのですが、
それに柔軟に対応できるようなシステムをどう作りあげるのか
というのは大きな課題となっているのです。

〔ドライバーとコンピューターの混在〕
レベル1~3の場合には、
自動運転中はシステムが責任を持ち、
ドライバーが運転する時には
ドライバーが責任を持つことになります。

現在の自動運転技術では
高速道路、人の少ないところでは十分に対応できますが
人通りの多いところや繁華街などでは
ドライバーに運転交代を求めることがあります。

システムは事前にアラームを鳴らし
運転交代の合図をしますが、
ドライバーがぼんやりしていたり、
携帯をいじっているなど他に注意がいっている場合には
ドライバーがパニックを起こし
危険な状態になるということも考えられます。

このような事態を避けるためには、
システムがドライバーの様子を察知し
運転交代の可能性を判断し続けなければなりません。

しかし、そのためには人の心理などを理解する
高度なシステムが必要となるのです。

まとめ

いかがでしたか?

自動運転技術は日本でも
次々と開発が進められています。

しかし、実用化するまでには
まだまだ様々な課題も残っている状況であり
自動車メーカーだけではなく、
安心安全な車社会のために保険会社などでも
新たな動きが見られそうです。

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