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ips細胞で歯の再生は出来る?実用化はいつから?わかりやすく説明!

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最近「再生 医療」という言葉を
よく聞くようになりましたね。

削って抜いて治療して…と
大人も嫌いな病院、歯医者。

みなさんはもし失ってしまった歯や
歯周組織を再生することができます、
と言われたら、どう反応するでしょうか。

歯の治療は今まで銀歯を入れたり、
入れ歯にしたりと違うもので
代用するしかありませんでした。

経験者の方は分かると思いますが
入れ歯ほど口の中の異物感が
強いものはありません。

それが「ips細胞」という
万能細胞が発見されたことで、
失った歯を再生できる可能性が
出てきたのです。

今回は「いつ」それが実現しそうなのか、
分かりやすく紹介いたします。

ips細胞で歯の再生は出来るの?現在の研究状況は?

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ips細胞が発見され注目が
集まっている「再生医療」。

再生医療」とは、自分の身体の
幹細胞(特殊な細胞)を取り出して
成長させ、それを利用して治療を行うことです。

皮膚移植や臓器移植が有名ですね。

では次に「ips細胞」とは何なのか、
順番にご紹介していきましょう。

「ips細胞」は正式名称を
「induced pluripotent stem cell」
と言います。

その頭文字を取って
上のような名前で呼ばれています。

日本では「人工多能性幹細胞」と呼ばれていますが、
名前の通り人工的に誘導され
作られた細胞ですね。

ips細胞はさまざまな細胞に
変化できる能力があり、
万能細胞とも言われています。

つまり、人の力で作れた細胞なのに
とても優秀で有能な細胞ということ。

2012年にノーベル
生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授なら
テレビで見たことがあるという人も多いですよね。

具体的にどんなものを作れるのか
というと「髪の毛・臓器・皮膚」
といったものが挙げられます。

内蔵を例にするなら「移植手術」。

移植手術では自分以外の
誰かの臓器が必要になります。

しかも移植が成功でしても
その後は絶対に大丈夫、とは言えず
拒否反応は人により違います。

ですが元が自分の細胞、
作られる細胞も自分の細胞ですから
拒絶反応が起きるリスクはかなり抑えられます。

その他、植物状態などでドナーになった人や
家族への心的ストレスも発生しません。

現代でもドナーが見つからず
移植をずっと待っている人、
絶望的な状態に陥っている人も大勢いるので、
ドナーがいらないというのは画期的です。

そんな人たちを救うことが
できる可能性を秘めた存在が
「ips細胞」ということですね。

また、色々な細胞になれるips細胞のおかげで
注目されている再生医療ですが、
人の歯にも利用できると言われています。

今までも歯の再生医療はありましたが、
歯周病の方の治療では約8万円ほどかかります。

人口の歯を使用した入れ歯なら約1万円、
インプラント治療や一部の歯を守る
ブリッジ治療では約30万~50万もかかります。

ですがどれも自分の歯ではありませんし、
違和感は凄まじいものです。

ですがips細胞で自分の歯を作り、
治療に使えるかもしれないという
可能性が出てきました。

人工的に作るとはいえ、
元は自分の歯から作るのですから、
入れ歯のような“異物”という違和感は
少なくとも軽減されるでしょう。

無くなった・欠けた自分の歯を
ips細胞で作った自分の歯で治す、

まだ実現できていない技術ですが
将来のことを考えると
嬉しい情報のひとつですね。

ただ現段階では
「ips細胞で歯の再生」が成功しているのは
マウス実験のみ。

つまり、人の歯の再生実験では
成功例が上がっていません。

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ips細胞で歯の再生が実用化されるのはいつ頃?

ではips細胞で歯の再生は
本当に実用化されるのか、

実用化されるとしたらいったい
いつ頃になるのかという

具体的な話に進みましょう。

現在「ips細胞で歯の再生」が成功しているのは
マウス実験のみだとお伝えしましたが、
マウス実験で成功していることから
人の場合でも成功確率は極めて明るいとされています。

とはいえ、例え実験で成功したとしても
実用化されるまでには
そこから10年ほど調整などで
世に出てくることはありません。

あらゆる危険や耐久性など、
専門家が治療に適している存在であると
確信できるまで私たちには届かないのです。

再生医療は人の未来に
希望を見いだせてくれる
素晴らしい技術です。

もし適当な検査や実験で問題になってしまったら
せっかくの万能細胞に危険という
レッテルが貼られてしまい
今後その名前すら聞かなくなってしまいます。

確かにips細胞はとても優秀で
素晴らしい万能な細胞。

だからこそ実用化には
課題が山積みになっていて、
「ほぼ何でもできる」ことが
メリットにもデメリットにも
なっているというのです。

たくさんの命を救うため、
人の将来のために早く
実用化してほしい気持ちは
あると思いますが、
“安全であること”は
とても重要といえます。

まとめ

「万能細胞」「優秀な細胞」

私達は研究する過程を見ることも
聞くこともほとんどありません。

ですから「早く実現してほしい」
そう思ってしまいがちです。

ですが人の将来に希望を与えるべき存在が
大きな失敗を起こした場合、
誰がその失敗した存在を安々と
認めてくれるでしょうか。

世間の信用というのは
得るのは難しいですが
落ちるのはほんの一瞬です。

筆者もあらゆる再生医療への
ips細胞の実用化が待ち遠しいですが、
研究者の方々には慎重に研究を重ねて頂きたいと
日々思うばかり。

焦っても良いことはないと言いますし、
ゆっくりでも未来に明るい
再生医療が徐々に出てくると期待して
成功発表などを待ちましょう。

個人的には内蔵よりも歯の治療のほうが
切実な悩みなので
順調に研究が進んでいることを切に願います。

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