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一路一帯の本当の意味は?中国の目的&日本の見解は?わかりやすく説明!

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政治の話しでは基本的に
聞きなれない言葉ばかりが飛び交ってしまい、
私達は置いてきぼりになってしまいがちです。

みなさんは「一路一帯」って
どんなものを想像しますか?

「道路のことかな?」
「工業地帯?」
なんて考えてしまうのも
分かるような言葉ですが、
一路一帯には中国の
ある狙いが隠されています。

今回は中国が主張し発表した
「一路一帯」について、
つい難しくなってしまう
経済や政治の話しを
分かりやすくご紹介します!

一路一帯の意味や中国の目的は?

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まずは「一路一帯」の意味から
ご紹介しましょう。

一路一帯とは中国が目指して
いる経済圏構想のことです。

中国をはじめとしたアジア、中東、
アフリカ東岸、ヨーロッパを
シルクロード経済ベルト」と
「21世紀海上シルクロード」で
結ぼうというもの。

2013年に中国で1番偉いとされている
習近平(しゅう きんぺい)国家主席
提唱し始めたもので、
彼の地位は中国の首相の上。

そんな中国の最上位にいる人物が
言い出した一路一帯。

つまり経済圏構想で示した内容は
「経済政策、インフラ、投資・貿易、金融、人的交流」
の5分野でした。

これをざっくりと説明するなら、
「交易の拡大と経済の活性化を
中国を起点として行いたい」
このようになります。

もっと大まかに言うなら、
「経済的な面を強化しよう、
同時に中国の立場を強くしたい」
これが目的と言えますね。

かなり柔らかくお伝えしていますが
まるでゲームや漫画に出てくる
強気な王様みたいな発言です。

当然、国際社会では
自分の権利を強く持とうとする中国への
警戒心は高まるばかり。

そのため主要国の首脳で参加したのは
ロシアのプーチン大統領
イタリアのジェンティローニ首相
だけだったのです。

ただ影響力の拡大に不安が寄せられ
ているのも確かだったため、
習近平国家主席

・ウィンウィンの関係が基本
・他国の内政に干渉しない
・他国に体制モデルを押しつけない

以上のことを強調していました。

一路一帯に対する日本の立場や見解は?

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そんな主張をしている中、
日本はどう対応し反応を見せていたのかも
お伝えしましょう。

日本はこれまで中国の提唱している
「一路一帯」を懐疑的・批判的な姿勢で
対応していました。

しかし、2017年6月5日の
国際交流会議「アジアの未来」で
安倍首相はこのようなコメントを
夕食会で発表したのです。

国際社会の共通の考え方を十分に取り入れて、
アジア周辺の自由で公正な経済に融合し、
地域と世界の平和と繁栄に貢献してく事を期待する。
日本はこの観点からの協力をしたい。

実は安倍首相が「一帯一路」への協力について
発言したのはこれが初めてのことでした。

安倍首相の協力表明には
「日本の孤立化を防ぐ目的」と
トランプ大統領がTPPからの
離脱宣言をしたことによる
「バランスの再編」をしているのではないか
と言われています。

もし米国が中国に対する行動の変化を
起こしていなければ、
日本は今も協力の表明はしていなかった可能性が高く、
日本は米国の影響を受けやすいことが
よく分かりますね。

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高速 鉄道の中止や延期の続出でわかる一路一帯のリスクは?

ようやく日本が重い腰を上げ
協力を表明した今ですが、
中国がこれまで提唱してきた
一路一帯のインフラ計画のひとつである
高速鉄道の輸出戦略が
相次いでキャンセルされています。

キャンセルの理由には
利益計画の不透明さや
現地の経済状況と合わないためだと
報じられました。

さらに理由として上がったのは
中国側の鉄道外交に対する不信感。

それを裏付けるかのように
メキシコで中止が決定されると
エスパルサ通信運輸大臣
「合法性、透明性を欠く」
こう述べたのです。

キャンセルが相次いでいるものの、
鉄道外交は中国で推進され続けています。
「なぜ?」と思いますよね。

どうして変更や中止にしないのか
理由はたったひとつです。

それは政府側の人間の昇進に繋がるから
という超個人的な欲のため、
これが絡んでいます。

日本でも常に党同士の言い合いや
足の引っ張り合いが行われていますが、
中国でもそれは変わりません。

この計画を進めることで
個人的な誰かが得をしているから止められない。

その人にとっては嬉しい計画ですが、
振り回される方は
「え?」と思ってしまいますよね

中国が掲げる「一路一帯」は
構造の矛盾も多くあり、
この計画のリスクは以上のことも踏まえると
「先行きがかなり不安」
これに尽きるのです。

どの国も危ない橋は渡りたくありませんから、
さらに多くの国が中国の動向に
注目しています。

まとめ

政治では多くの国と人の思惑が交差し、
ぶつかります。

上の言葉だけを見るなら
なかなかカッコイイ言い方ではありますが、
水面下での読み合いです。

自分の国に利益を出しつつ
いかにそれを相手に公平な
状態だと受け入れてもらえるか。

あらゆる方面からメリットや
デメリットを考えては策を練る、
の繰り返しです。

日本は比較的、低姿勢な国ですから
大きな国から見れば
相手にするものでもない存在として
扱われることも少なくありません。

ですがそれをどう対等な存在へと押し上げ
自国をアピールしていくのか、
難しい問題は山積みですが
ぜひとも不安な未来だけは
歩みたくないものですね。

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